GP覇者・古性優作が堂々参戦...和歌山競輪72周年記念G3「和歌山グランプリ」9日開幕

スポーツ報知
GP覇者として22年初戦を迎える古性優作。勝って好スタートを切る。

 和歌山競輪の開設72周年記念「和歌山グランプリ」(G3)は9日から12日までの4日間、豪華メンバーが集結して熱戦を繰り広げる。注目は昨年末の静岡「KEIRINグランプリ2021」を制した古性優作(30)=大阪=。グランプリ組は他に松浦悠士(31)=広島=、郡司浩平(31)=神奈川=、佐藤慎太郎(45)=福島も顔をそろえる。さらには地元・和歌山から東口善朋(42)、椎木尾拓哉(36)ら8人がエントリー。激しいV争いから目が離せない。

◆強豪を地元で迎え撃つ古性
 古性のS班初戦だった昨年の静岡「KEIRINグランプリ」。鉄の結束で臨んだ関東3車の後ろから、強烈なまくりを繰り出して圧倒V。「近畿・単騎・4番車」といえば、12年京王閣の村上義弘のGP初優勝を想起させるが、仕掛けた位置もほぼ同じ。村上に薫陶を受け、魂の継承者として成長してきた男の、近畿勢への恩返しの一撃だった。

 挑んでははね返されてきたG1タイトル。18年の平「オールスター」では、脇本雄太の番手を回る絶好のチャンスだったが、脇本の強ダッシュに付け切れず6着。「迷惑をかけた」とうなだれた。脇本を抜けばG1に手が届く。だが古性は「抜く練習をしても抜けない。ならば、自分が脇本さんと同じくらいの自力を出せるように」と意識を変えた。きっかけは2年前の和歌山「高松宮記念杯」3日目だった。

 東西で2レースずつ行われる準決勝。近畿勢はそれぞれ5車が乗り合わせた。12Rは脇本後位をめぐって、近畿同士で並びが紛糾。長考の末、別線勝負になったが、そのいきさつを見ていた古性は悔しさに震えた。「自分が脇本さんと同等の自力なら…」。自身が準決勝に進めなかったこともあるが、自分の存在価値を高めなければいけないと、あらためて気づかされた。

 練習改革を行い、昨年の平「オールスター」でついに脇本を差して初タイトルを奪取。そして、グランプリも制して賞金王にも輝いた。「グランプリは力を余すことなく、出せた。今年は自分の力で、近畿勢がいっぱい(グランプリを)走れるように」。愚直に磨いてきたタテ脚は、いまや輪界屈指のスピードとキレを誇るまでになった。新年初戦の和歌山で、王者の走りを見せつける。

◆和歌山で“記念3連覇”狙う松浦
 走り続けた昨年、松浦は念願の「日本選手権」を勝って日本一の称号を得た。グランプリこそ5着に敗れたが、21年の競輪界を引っ張ったのは間違いなく松浦だった。だが「充実していたとは言えないですね。9、10月に成績が悪くて、それを除けばいい一年なんだろうけど。そのたった2か月が、納得いかないんです」と振り返る。

 9月の向日町記念では、初日に強烈なブロックを受けて腰を痛めた。そこから歯車が狂いはじめ、岐阜「共同通信社杯」、弥彦「寛仁親王牌」、防府記念と決勝を逃す。「体の調子自体は悪くなかった。最初は原因が分からなかったが、自転車の部品に問題があった」と気付くと、小倉「競輪祭」では決勝進出。続く地元・広島記念では完全Vと立て直しに成功。最高の状態でグランプリを迎えた。

 和歌山記念は一昨年の70周年を制し、昨年は岸和田記念代替でもV。今年は“3連覇”がかかる。逆襲に燃える輪界最強のオールラウンダーの走りに注目だ。

◆吉田有 全国を度巻だ
 吉田有希は今年、もっとも活躍が期待されるホープの一人。昨年9月にS級特進を決めると、3場所目の平塚で完全V。続く豊橋も3連勝、さらに西武園も勝って3場所連続優勝を果たした。持ち味は何度でも踏み直せる強靱な地脚で、スピードはS班の兄・拓矢にも引けをとらない。「兄には脚では勝てないので、トークで目立ちます」と、明るい性格も魅力の20歳。記念は今回が初参戦となるが、大いに暴れて全国に名前を売る。

◆シリーズ展望 近畿のエース古性が中心
 中心はグランプリ覇者・古性だ。昨年は初タイトルも獲得し、近畿のエースに成長した。今回は地元の東口、椎木尾、自力型では寺崎浩平、稲毛健太らもおり、地区的に一番層が厚い。ファイナル進出がノルマなのはもちろん、近畿を何人決勝に乗せるか手腕が問われる。

 一昨年の当所記念を制した松浦は、今年もここからスタートを切る。地区的には援軍はやや手薄だが、自力でも番手回りでも精度の高いレースを見せて勝ちにいく。

 郡司は16年の当所で記念初V。機動力は年々パワフルさを増している。南関は根田空史、和田健太郎と強力な布陣。結束力を見せて戦線をかき回す。衰え知らずの佐藤はグランプリ4着。北で頼れる自力では小松崎大地がおり、必ず上位に食い込んでくる。

 若手では驚異の粘り腰でVを量産している吉田有が注目の的。年末の静岡で2勝を挙げた松本秀之介にも期待が集まる。

◆和歌山記念過去5回の成績
 年   優勝  2着  3着

2016 郡司浩 田中晴 東口善

2017 中川誠 三谷将 西岡正

2018 東口善 村上義 菊地圭

2019 池田憲 東口善 椎木尾

2020 松浦悠 渡部哲 大槻寛

※21年は高松宮記念杯開催のためなし。

◆有力メンバー
佐藤慎太郎(45)=福島=、郡司浩平(31)=神奈川= 、古性優作(30)=大阪=、松浦悠士(31)=広島=、小松崎大地(39)=福島=、和田健太郎(40)=千葉=、根田空史(33)=千葉=、寺崎浩平(28)=福井=、東口善朋(42)=和歌山=、椎木尾拓哉(36)=和歌山=、南修二(40)=大阪=、野田源一(43)=福岡=、荒井崇博(43)=佐賀=、吉田有希(20)=茨城=、松本秀之介(21)=熊本=

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