元日本代表大久保嘉人氏「先生に教わったこと全てが今の自分に」7日死去恩師・小嶺忠敏さんへ感謝の思い

スポーツ報知
亡くなった小嶺忠敏さんへの思いをつづった、大久保嘉人氏のインスタグラム(@yoshito13)

 国見高(長崎)を率い、全国高校サッカー選手権を6度制した実績を誇る小嶺忠敏さんが7日、死去した。教え子の一人で、昨季限りで引退した元日本代表の大久保嘉人氏(39)が自身のツイッターを更新し、直筆で追悼文をつづり、亡き恩師への感謝の思いを示した。

 テレビ収録中に恩師の訃報に接したという大久保氏は、直筆で思いのたけを記した。「小嶺先生の突然の訃報に接し心から哀悼の意を表します」「先生に教わったこと全てが今の自分になっています」。恩師にも褒められた達筆に思いを込めた。

 国見高時代の日々をかつて振り返ったことがある。「数え切れないほどやった。あの日々があるからプロの練習がつらいと思ったことは一度もない」。学校裏の狸山まで往復約12キロを走る名物トレに食らいついた。

 J1歴代最多191得点を記録した20年間のプロ生活を支えた体力や技術を培ったが、それ以上に学んだのは「人間性」。「あいさつやルールとか。人としてしっかりしていないと怒られた」。プロ入り後も“小嶺イズム”が指針だった。大久保氏がよく口にした言葉が「自信が過信にならないように」。小嶺さんの教えの一つで、代表に選ばれても得点王に輝いても、自身に語りかけた。「過信しないように」。胸に刻む恩師の言葉を、常に成長の糧としていた。

 昨年11月22日の引退会見。小嶺さんは検査入院のため、見届けることができなかったが、会見の6日前に電話で直接報告した。年明けには、同中・高の関係者で「現役お疲れさま会」を開催。久々に青と黄のユニホームに袖を通した大久保氏は笑顔で胴上げされ「本当に感謝しかない」。それからわずか数日後の訃報だった。

 福岡県北九州市の実家にはプロ入り後のユニホームが飾られる中、一番端には全国高校選手権で優勝した当時の10番のユニホームが上下で並ぶ。「やっぱりここが原点だから」。50年間の指導者人生で「宝」と評した大久保氏の引退を見届けるように、小嶺さんは旅立った。「先生が作ってくれた大久保嘉人のサッカー人生を最後の最後まで見届けてくださり、本当にありがとうございました」と追悼文を締めくくった。(田中 雄己)

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