東京新大学リーグの創価大が6日、東京・八王子市の同校グラウンドで始動した。「体を動かす前に環境を整える」という伝統により、まず1時間の掃除からスタート。その後、自主練習で汗を流した。
リーグ最多の47度の優勝を誇る盟主も、昨年は新型コロナウイルスの感染により、春季リーグ戦を途中で辞退。その影響で秋季リーグ戦も戦力が整わず、いずれも優勝を逃した。新チームで主将に任命された門脇誠内野手(3年=創価)は「まずはリーグ戦優勝。そして全国制覇を目指します」と言葉に力を込めた。
門脇は、攻守走の三拍子そろった遊撃手として、プロからも注目されている。昨秋は、首位打者と最多打点の2冠に輝いた。「プロを目指すには3年秋が大事だと思っていたので、自信になりました。打ちに行って思っていたボールではない時にファールにできたりして、三振が少し減ったことが良かったです」と振り返った。
新たなシーズンに向けて課題に挙げたのは「さらなる打力アップと、盗塁の数を増やすこと」。冬場は、グリップの上の部分に膨らみがあり重くなっているバレルバットを使い、1日1000スイングを課している。一方の走塁では「高校時代に5秒8(50メートル)だった足を、もっと生かしたい。盗塁王を取りたいです」と宣言した。2季連続の首位打者と最多打点は、当然の目標。最多盗塁のタイトルを加え“3冠”を達成すれば、チームの優勝はもちろん、プロ入りの夢にも近づくことになる。