オカダ・カズチカ、涙のIWGP世界ヘビー初防衛「声援がある中でプロレスがしたい」…猪木氏にも来場呼びかけ

スポーツ報知
試合後に感極まる防衛したオカダ・カズチカ(カメラ・今成 良輔)

◆新日本プロレス「WRESTLE KINGDOM 16 in 東京ドーム」大会 ▽IWGP世界ヘビー級選手権試合60分1本勝負  〇オカダ・カズチカ(32分52秒 レインメーカー→片エビ固め)ウィル・オスプレイ●(5日、東京ドーム、観衆6379人)

 メインイベントのIWGP世界ヘビー級王座戦で前夜に鷹木信悟を下し、新王者となったオカダ・カズチカがウィル・オスプレイの挑戦を退け、初防衛を果たした。

 6年前に英国で見い出し、自らが新日に勧誘したオスプレイとの一戦。現在は「ユナイテッド・エンパイア」の総帥として敵対する関係となった元弟分との闘いでオカダが鬼になった。

 ゴングが鳴る前から用意したニセのベルトを誇示して「俺が真の王者だ」と叫んで挑発したオスプレイだったが、冷静そのものの表情で受け流す。

 オスプレイのエルボー、キックと強烈な打撃も「来いよ! コノヤロー」と絶叫して受け続けたオカダ。切れ味抜群のフラップジャック、DDTで反撃。さらに豪快なネックブリーカードロップで弱点の首を攻め、ショットガンドロップキックで場外にたたき落とした。

 オスプレイも場外の照明塔に上ると、5メートルの高さから命知らずのケブラータを敢行。大ダメージを与えた。さらにシューティングスタープレス2連発からのオスカッターを食らわせたが、オカダも耐える。

 オスプレイの掟破りのレインメーカーをかわし、逆に掟破りのストームブレイカーを一閃。ドロップキック連発からのレインメーカーはスパニッシュフライでかわされ、コーナーポイストからのスーパーオスカッターまで食らったが、旋回式のツームストンパイルドライバーから旋回式ラリアット、レインメーカーと畳みかけた。

 最後は後頭部へのヒドゥンブレイドも耐えると、ドロップキックからの開脚式パイルドライバーと畳みかけ、必殺のレインメーカー一閃。3カウントを奪った。

 試合後、ベルトを肩にかけ、マイクを持ったオカダは「オスプレイ、本物のチャンピオンはこの俺だけど、おまえの強さは本物だよ、この俺が認めてやるよ」と敗者を称えた後、「これで胸を張って言えると思います。IWGP世界ヘビー級チャンピオンはこの俺だ!」と絶叫した。

 さらに「鷹木さん、オスプレと50周年にふさわしい相手と最高の闘いを繰り広げますので、オカダに、IWGP世界ヘビーチャンピオンにご注目下さい」と話したところで、この日のスペシャルシングルマッチでジェフ・コブを下した内藤哲也が登場。

 「昨日は鷹木、今日はオスプレイに勝利。新日で一番強い男は間違いなくオカダだよ。だからこそ、そんなオカダを感じてみたい。そんなオカダの持つベルトにチャレンジしたい。次のタイトルマッチの相手、内藤哲也はどうだ?」と次期挑戦者に名乗りをあげた。

 オカダも「この歓声を聞いたら問題ないでしょう。オカダ対内藤哲也、50周年にふさわしいでしょう」と対戦を受諾した。

 そして、クライマックスは、この後だった。

 「いいね、50周年。俺がチャンピオンになったからには、こういうワクワクする試合を皆さんにお届けすることを約束します。1・4。1・5、熱い声援、本当にありがとうございました」と6379人の観客に頭を下げたオカダ。

 涙ぐみ、声を震わせると、「声が出せない中、応援してもらって、でも、その熱い声援はしっかりと選手に届いていて、熱い闘いで返せたかと思います。ありがとうございました」と声を絞り出した。

 「50周年はまだ始まったばかり。まだまだ続いていくので、よろしくお願いします」と続けると、「あと一つだけ、猪木さん。この新日本のリング上に猪木さんが上がってくれるのを待ってます。元気があればなんでもできる。また、元気になって、このリングに上がって下さい」と新日の創設者で闘病中のアントニオ猪木氏に呼びかけた。

 最後は「まだまだ油断できないけど、俺はやっぱり声援がある中でプロレスがしたい」と言うと、涙を流したオカダ。

 「もう、無観客に戻りたくないですし、しっかりと、みんなの前で闘っていきます。全選手、熱い闘いをしていきますので、これからも新日、よろしくお願いします。50年先まで、新日がオカダで食っていけるように頑張っていきます。と言うわけで新日にカネの雨が降るぞ!」と感動のマイクを締めくくった。(中村 健吾)

 ◆オカダ・カズチカ 本名・岡田和睦。1987年11月8日、愛知・安城市生まれ。34歳。中学卒業後、陸上の特待生での高校進学を勧められるも闘龍門に入門。04年8月、メキシコでデビュー。07年8月に新日本プロレスに移籍。10年1月、米団体・TNAへの無期限武者修行に出発。11年12月に「レインメーカー」として凱旋帰国。12年2月、棚橋弘至の持つIWGPヘビー級王座に初挑戦。レインメーカーで勝利を飾り、中邑真輔に次ぐ史上2番目の若さとなる24歳3か月で王座に。同王座連続防衛記録12、最長保持記録も持つ。12年、14年、21年にはG1クライマックス優勝。191センチ、107キロ。妻は人気声優、歌手の三森すずこ

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