巨人が新外国人補強の第3弾として、前ブルージェイズのグレゴリー・ポランコ外野手(30)を獲得することが4日、分かった。既に条件面で合意に達しており、背番号も「23」に内定。近日中にも正式発表される。メジャーで2度のシーズン20発以上をマークするなど通算96発を誇る左のスラッガーであり、同通算98盗塁と足も使えることも大きな魅力。原監督が固定化させたいと願う5番打者にメドが立ったことで、22年版「不屈打線」完成が大きく近づいた。
ポランコの獲得で、日本一奪回を目指す原監督の22年版「不屈打線」完成が大きく近づいたと言える。指揮官は「しっかりとした5番、1番がいると、上位の並びは考えなくていいというところはある」と話すなど、2番・坂本、3番・丸、4番・岡本和を固定するための1番、5番を模索する方針を示していた。メジャー96発の実力者が後ろに控えていれば、岡本との勝負を避けにくくしてくれる。打線の中心に配置しても、バットだけではなく足も使えるなど、原監督の求める「4番を守る5番」の理想像と言える。左打者で、1番から左右ジグザグにも組める利点も大きい。
また、相乗効果は外国人枠にも波及する。昨季導入された「5人登録4人出場」継続が基本線とされる中で、ポランコ、ローテ候補の新外国人のアンドリース、守護神ビエイラは当確。実績十分のデラロサも外せないとなれば、残る1枠はメルセデス、ウィーラー、新外国人ウォーカーによるハイレベルな競争となり、チーム状況に応じた柔軟な起用も可能になる。大きなピースが埋まった。(巨人担当キャップ・西村 茂展)