ＥＶＩＬ、ユニット総出のダーティーファイトで石井智宏撃破　ＮＥＶＥＲ王座奪取…新日１・４東京Ｄ大会

◆新日本プロレス「ＷＲＥＳＴＬＥ　ＫＩＮＧＤＯＭ　１６　ｉｎ　東京ドーム」大会（４日、東京ドーム、観衆１万２０４７人）

　ＮＥＶＥＲ無差別級王座戦で、挑戦者のＥＶＩＬが初防衛を狙った石井智宏をダーティーファイトで下し、ベルトを強奪した。

　セコンドのディック東郷を従え、入場したＥＶＩＬはゴング前に石井を場外にたたき落とすと、パイプいすで殴打し、ダーティーな闘いぶりを全開に。

　石井もラリアット、雪崩式ブレーンバスターなどパワフルな攻撃で反撃したが、激闘に巻き込まれたレフェリーが失神。審判役不在の状況をつくると、東郷が凶器のスポイラーズチョーカーを持って乱入。高橋裕二郎、ＳＨＯと悪のユニット「ハウス・オブ・トーチャー」の面々が次々とリングインし、石井を攻撃した。しかし、ＹＯＨが助っ人に入り、ＳＨＯらを蹴散らした。

　代わりのレフェリーが入り、やっと１対１の正常な状況になったが、石井が垂直落下式ブレーンバスターをきめようしたところで裕二郎が背後から金的攻撃。悶絶する石井をＥＶＩＬはＮＥＶＥＲのベルトで殴打。グロッギー状態になったところにＥＶＩＬ（変型大外刈り）を叩き込み、３カウント。汚なすぎるファイトでベルトを奪取した。（中村　健吾）