関西を拠点にプロ野球の「遊軍」を務める玉寄穂波、表洋介両記者が対談形式で、大阪本社管轄の球団を中心に今季のプロ野球を占った。入社以来、巨人を担当してきた玉寄記者は生まれ故郷の関西転勤となり、独自の視点でライバルの阪神、広島を分析。表記者は中日をダークホースに推した。
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玉寄(以下玉)「イケメンと言ったら失礼ですけど、立浪監督はダンディーですよね」
表「この間、正月企画のインタビューをさせてもらったけど、めちゃくちゃ格好ええ。でも目の奥は笑っていないというか、鋭さがあるんよな。肩幅が球界イチやった与田監督から、色気セ界イチの立浪監督にバトンタッチやね」
玉「よく分からないです(笑)。表さんは中日担当の経験もありますけど、今年はどう思われますか?」
表「ほんまに和製大砲が出てくるかじゃない。石川昂選手ってえげつない打球打つよな。20年のデビュー当時に見た印象では、三塁の守備も普通にうまかった」
玉「巨人の岡本和選手のようなスケールの大きな選手になる予感があります」
表「名古屋のビッグボスか」
玉「それを言うならビッグベイビーでしょ!」
表「投手陣も又吉投手が抜けて痛いかなと思ったら、ホークスから岩崎投手を獲得。ダメージは最小限どころか、もしかしたらお釣りが来るかも」
玉「バンテリンドームって巨人もあんまり得点できないイメージでした。中日がもう少し打ち出したら、おもしろい存在ですよね」
表「ホームランテラスを作ったら、ここ数年でチームカラーが変わるかも」
玉「私が取材に行くオリックスも、昨年の優勝でガラッと雰囲気が変わったように感じました」
表「ラオウ(オリックス・杉本)、リアル野球BAN(※2)でも盛り上げてたね」
玉「明るくて元気があるイメージです。オフに取材した選手は必ずと言っていいほど『日本一』という言葉を使うんです。頂上決戦で負けた悔しさが、またエネルギーになるはずです」
表「注目してる選手は?」
玉「実は父親が興南高の野球部出身。宮城投手のドラフト取材にも行ったんです」
表「マジでか。玉寄が取材に行くってことは巨人が宮城投手を指名する可能性もあったんやな」
玉「巨人のスカウトの評価も高かったのは間違いないです。あの時のかわいかった子がエース級になったと思うと、感慨深いです」
表「ウチの息子はテレビに映ったら『後藤、後藤!』と喜ぶ」
玉「お笑いトリオの四千頭身の後藤拓実さんにそっくりですよね」
表「めちゃ似てる。それにしてもオリックスもイケメンが多いよな」
玉「またそれですか。表さん、しつこいです」
表「やばい、同じ職場になって2か月目でもう嫌われた(笑)」
※2 1月2日にテレビ朝日系「とんねるずのスポーツ王は俺!!」で放送された「リアル野球BAN」にオリックス・杉本が初出場。
◆玉寄 穂波(たまよせ・ほなみ)1993年11月12日、大阪・和泉市生まれ。28歳。市岡高では野球部マネジャーを経験。関学大を経て16年に報知新聞社入社し、巨人担当を5年間務めた。「好きな食べ物はチーズ。めちゃくちゃハマってます」
◆表 洋介(おもて・ようすけ)1979年10月17日、京都市生まれ。42歳。京都府立鴨沂(おうき)高ではサッカー部。関大を経て03年に報知新聞社に入社。阪神、中日などを担当。初詣で大吉のおみくじを引いたが、電車にリュックを置き忘れて現金〇万円とワイヤレスイヤホンがどこかへ…。
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