関西を拠点にプロ野球の「遊軍」を務めるスポーツ報知の玉寄穂波、表洋介両記者が対談形式で、大阪本社管轄の球団を中心に今季のプロ野球を占った。入社以来、巨人を担当してきた玉寄記者は生まれ故郷の関西転勤となり、独自の視点でライバルの阪神、広島を分析。表記者は中日をダークホースに推した。
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表「玉寄、明けましておめでとう。いきなりやけど、箱根駅伝見た?」
玉寄(以下玉)「本年もよろしくお願いします。高校ラグビー取材に行っていたんで、見ていませんよ」
表「年始からご苦労さん。俺は完全な寝正月。朝起きたらパワフル大作戦が始まっとったわ!」
玉「原監督と言えば巨人か青学ですけど、野球と関係あるんですか?」
表「ひいき目かもしれんけど、阪神と青学は似てるなって」
玉「阪神、昔、緑のユニホーム着てましたね※1」
表「よう知ってるな、さすが関西出身!って(笑)。それは関係ないけど、報知の箱根担当の言葉をパクるなら青学は『最厚』、駒大は『最速』」
玉「それ分かります。阪神って選手層厚いですよね」
表「そうそう。エースと4番は誰? となったら飛び抜けた選手はいないけど、レギュラー、1軍クラスの人数は全体的に多いと思う」
玉「梅野、坂本両捕手。三塁も大山選手に佐藤輝選手もできる。二遊間の控えに木浪選手に、山本選手。糸井選手もベンチにいるし、ここ数年で一気に充実してきましたよね」
表「巨人の菅野、坂本、岡本のビッグスリーに対抗するのは難しいけど、総合力ならひけを取らないと思うんやけどなあ」
玉「やっぱり死角があるとすれば抑えですか? スアレス投手は昨年、巨人相手に9回1/3投げて、自責0、14奪三振でした」
表「抑えていたイメージはあったけど、そこまですごいとは…。藤川、呉昇桓、ドリス、スアレスと、10年以上に渡って、セーブ王を輩出し続けているからこそ、一番のカギになると思う」
玉「巨人も去年はビエイラ投手がブレイクしましたし、クローザーがポンとはまれば大きいですよね」
表「セ・リーグつながりでいくと、玉寄が取材に行く広島はどうかな?」
玉「まだ決まっていませんけど、鈴木誠選手が抜けるとしたら穴は大きいですよね」
表「唯一無二やったしなあ」
玉「個人的には野間新主将に注目しています。巨人担当の頃からあんな足の速い人はいないなと思って見ていました」
表「絶対的なレギュラーではない選手が主将。自覚を持って欲しいという狙いやと思うし、本人が意気に感じたらおもしろいね」
玉「坂倉、小園、林の若手選手がここまで台頭しているチームもすごいなと思います」
表「小園、林なんて、まだ大学4年生になる年齢やもんな」
玉「あとは長野さん。めちゃくちゃ紳士なんで、もうひと花もふた花も咲かせて欲しいです」
表「玉寄は相変わらずイケメン好きやなあ(笑)」
※1 阪神は14年に甲子園誕生90周年を記念して、緑色のユニホームを期間限定で着用した。
◆玉寄 穂波(たまよせ・ほなみ)1993年11月12日、大阪・和泉市生まれ。28歳。市岡高では野球部マネジャーを経験。関学大を経て16年に報知新聞社入社し、巨人担当を5年間務めた。「年末にコストコで冷凍食品を買いすぎて冷蔵庫がぱんぱんです」
◆表 洋介(おもて・ようすけ)1979年10月17日、京都市生まれ。42歳。京都府立鴨沂(おうき)高ではサッカー部。関大を経て03年に報知新聞社に入社。阪神、中日などを担当。昨年末、次男の少年野球チームで「べーランリレー」に飛び入り参加し、右太もも裏が肉離れ寸前に…。
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