来月開業予定の佐賀競馬・鮫島克也調教師の素顔は 息子2人もエール

スポーツ報知
鮫島克也調教師(左)と、長男の良太騎手(本人提供)

 地方通算5054勝の輝かしい実績を残し、昨年12月から調教師に転身した鮫島克也元騎手。長男でJRAの良太騎手が年末年始に佐賀に帰省したタイミングで、電話取材をさせてもらった。

 騎手を引退して1か月以上がたつが、「レースに乗らないのがちょっと不思議な感じですね」と笑う。「減量がきつかったので、60歳を過ぎたらもう(騎手は)無理かなと思っていました」。3年前から調教師を目指し、3回目のチャレンジで合格をつかんだ。時間はかかったが、3回目の合格で良かった!と思える出来事があった。地元・佐賀競馬場で年に2つあるダートグレード競走の1つで、昨秋の第21回サマーチャンピオンをラプタス号で優勝できたのだ。意外にもダートグレードは初制覇で、「念願がかなったというか・・・運命かなと思います」と感慨深そうに振り返る。

 いざ調教師試験に合格すると、ノーザンファームしがらき(滋賀県)に研修に赴いた。2週間、泊まり込みで毎日8時間働いた。「栗東にも行きたかったんですが、コロナで行けず、克駿(次男の鮫島克駿騎手)に紹介してもらって、ノーザンさんにお世話になりました。エサとか競馬場とは全然違うし、毎日の坂路での調教もほぼ初めてで新鮮でした。ソダシも放牧にきていたので、見に行かせてもらいました」と好奇心旺盛な一面も。佐賀競馬では調教師の定年は70歳だが、75歳ぐらいまで延長も可能だ。馬房の工事が終わり次第、2月から約16年の調教師生活がいよいよスタートする。「厩務員さんも馬も大切にして、チームワークがいい厩舎を作りたい。より強い馬を作って、ダートグレードや中央の重賞を勝てるように。調教方法とかノーザンさんで色々勉強したので、馬を仕上げるのは自信があります」と語気を強める。

 息子2人も、父にエールを送る。良太騎手が「地方の売り上げが上がって、タイミングがいいですね」と言えば、克駿騎手は「ヤングジョッキーズシリーズで飛田君が優勝して、佐賀から明るい話題が出ました。出身の僕からしたらうれしいですし、父の厩舎からも明るい話題を」と最新のトピックを交えて答えてくれた。

 最後にセールスポイントをたずねると「自分で乗って調教した方が納得が行くんです。今まで重賞を勝った馬は、だいたい自分で調教してきました。毎日、毎日、馬の状態は違うんで。乗った感じで確認しながらこのぐらいの調教をやろうと。今までの経験を生かして、1頭1頭、丁寧にやっていきます」と自負が伝わってきた。JRAと比べ、どうしても調教のバリエーションが少なくなる佐賀競馬において、調教技術が占める割合は大きい。騎手時代に『キングシャーク』の異名をとったレジェンドが、どんな厩舎を展開していくのか。厩舎公式ツイッターも含め、是非ご注目を。(玉木 宏征)

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