【箱根駅伝】渡辺康幸氏が分析「分厚い選手層の青学大に4連覇した15~18年の雰囲気。強さ続く」

スポーツ報知
原監督からの激励の言葉にガッツポーズで応える9区・青学大の中村(カメラ・竜田 卓)

◆第98回東京箱根間往復大学駅伝競走復路(3日、神奈川・箱根町芦ノ湖スタート~東京・千代田区大手町読売新聞社前ゴール=5区間109・6キロ)

 往路を制した青学大が5時間21分36秒の復路新、10時間43分42秒の総合新記録で完全優勝。2年ぶり6度目の王者となった。9区で中村唯翔、10区で中倉啓敦(ともに3年)が連続区間新記録で圧倒し、2位の順大とは平成以降で最大の10分51秒差だった。

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 青学大の強さが際立った復路だった。6区の高橋君は設定タイムより遅かったが、7区の岸本君で勝負を決定づけると、その後が圧巻だった。9区・中村君と10区・中倉君が連続区間新記録を樹立。2人は出雲と全日本を走っていないが、その分、23キロという長い箱根仕様の練習を今大会に向けて調整できた。特に中村君は2区を走っても十分な選手。圧倒的な強さで「来年、勝てるものなら勝ってみろ」と言わんばかりの大差を他校に見せつけた。

 今回、エントリー16人全員が1万メートル28分台の記録を持つ。メンバー外にも同水準のタイムの選手がおり、シューズの影響だけとは言えないほどの分厚い選手層を作り出している。5、6区で箱根仕様のトレーニングをすることはあるが、9、10区の選手を同様に準備することは、ライバル校には難しいこと。これができるのは何よりの強みだろう。

 層の厚さに加え、原監督は自ら考えて走る“自走式”の選手育成に努めている。選手の性格や特徴をつかみ、コントロールすることで競争意識を生む。レース中に細かく指示をしなくても、起用した選手が攻めの気持ちで結果に応えた走りを見せ、スピードだけではない強い集団を作り出している。

 青学大で今大会、出場した4年生は2人だけ。4連覇した15~18年のような「黄金時代」の雰囲気もあり、来年以降も強さは続くだろう。ライバル校は今回の結果をしっかりと見つめて、相乗効果でさらにハイレベルな争いとなることを期待したい。(前早大駅伝監督、住友電工監督・渡辺康幸)

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