【箱根駅伝】青学大・原晋監督、オーダー“公開”は信頼の証し 日大復権プランも「和田正人君が監督を」

スポーツ報知
カメラに向かいガッツポーズする青学大・原監督

◆第98回東京箱根間往復大学駅伝競走復路(3日、神奈川・箱根町芦ノ湖スタート~東京・千代田区大手町読売新聞社前ゴール=5区間109・6キロ)

 日本陸上界の「異端児」を自任する青学大の原晋監督(54)がチームを6度目の箱根路制覇に導いた。中国電力サラリーマン時代「カリスマ営業マン」の異名を取った指揮官は大胆、かつ緻密(ちみつ)な戦略を持つ。今大会の裏話を明かすと同時に、箱根駅伝がさらに盛り上がるために、復権を目指す名門・日大の監督として、箱根路を走った経験を持つ日大OBの俳優・和田正人(42)を“推薦”した。

 2日の往路で、ちょっとした「事件」が起きた。原監督はツイッターに「98回箱根駅伝。まもなくスタート!頑張ります」と投稿。1区の志貴勇斗(2年)のユニホームと共にフレッシュグリーンのタスキの写真を掲載した。

 例年、青学大はタスキの裏側に原監督をはじめスタッフ、選手、マネジャーのチーム全員が名前を自筆する。今回も志貴勇斗、近藤幸太郎、太田蒼生、飯田貴之、若林宏樹と1~5区の名前が並んだ。注目はその次。高橋勇輝、岸本大紀、佐藤一世、中村唯翔、中倉啓敦と続いた。その時点で7区の岸本、8区の佐藤は補欠登録で復路出場が発表されていなかったため「これ、区間オーダーでは?」とSNS上で話題になった。

 「区間配置、分かってしまいますけど」

 スポーツ報知記者がLINEで尋ねると、返信あり。

 「大丈夫だよ!」

 「今更…笑笑」

 それは決して油断ではなく、チームへの信頼だった。「青学大は登録選手だけではなく、登録から外れた選手も強い。その中から選ばれた(往復)10人は絶対に強い」と真意を明かした。

 今回、歴史的な圧勝劇を飾った。青学大がさらに強くなるため、原監督は強力なライバルを待ち望んでいる。「やはり、日大に復活してほしい。箱根駅伝はさらに盛り上がる」。優勝(12回)、出場(89回)ともに大会歴代3位の名門復活を待望する。

 日大復権のためのアイデアも持っている。「和田正人君が監督をやったらいい。箱根駅伝を走った経験(2000、02年)があるから技術的な指導ができる」と仰天プランを明かした。

 原監督は多くの話題を提供するが、その本質は競技にある。今季は体幹強化に加え、筋力トレーニングにも力を入れた。「厚底シューズの登場によって使う筋肉が異なってきたから」と着手。成功体験にとらわれず、技術的な指導のアップデートにも余念がない。口癖は「きょうの常識は明日の非常識」。日本陸上界一の個性派監督の挑戦は続く。(竹内 達朗)

 ◆原 晋(はら・すすむ)1967年3月8日、広島・三原市生まれ。54歳。世羅高3年時に全国高校駅伝4区2位。中京大3年時に日本学生5000メートル3位。89年、中国電力陸上部に1期生で入社。27歳で引退後は抜群のアイデアで実績を残し「カリスマ営業マン」と呼ばれた。2004年、青学大監督に就任。出雲4回、全日本2回、箱根6回と学生3大駅伝優勝12回。テレビ出演多数で自他ともに認める日本陸上界の異端児。19年4月から地球社会共生学部教授。

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