侍・栗山英樹監督 23年WBC大谷招集に「呼ぶか呼ばないか今は言えない」新春インタビュー

スポーツ報知
インタビューに応じた栗山英樹監督(カメラ・矢口 亨)

 野球日本代表「侍ジャパン」の栗山英樹新監督(60)が新春インタビューに応じた。10年間監督を務めた日本ハムでの経験を生かし、23年春開催を目指すワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で09年の第2回大会以来の優勝を目指す。

 ―新年の抱負を

「10年間、選手たちを含め、なんとかいい野球がやりたいと、やらせてもらい、多くの人に手伝ってもらい、本当に感謝しています。今までやってきたことを生かすために来たんだと思って動いているつもり。生涯であの一年間くらい準備した一年間はなかったな、というくらいになるように全力を尽くしてやっていきたい」

 ―東京五輪で金メダルの後の監督。重圧は

「もちろん。たくさんの人たちに野球を楽しんでもらい、野球をしてもらうという意味では五輪での金メダルを受け、23年のWBCというのは非常に大切。責任を果たせるように全力を尽くさないといけないというプレッシャーはものすごくあります」

 ―新年の漢字一文字は「備」と記した

 「準備の『備』。備えですね。3月の戦い(台湾戦)、秋の戦い(強化試合予定)はもちろん大事ですが、来年の3月に向かって全員が集中する、どれだけの備えができるのか。データ、選手含めて、最大限の準備をする。『これやっておけば良かった』ということがないようにする一年になる」

 ―WBCの世界一奪還が大きな目標。1、2回大会は現地で取材した

「(09年大会で)イチロー選手が苦しんでいる時、ストッキングを同じように上げて、心を一つにした状況。そういう思いがあのイチロー選手のヒットにつながっていくという流れであったり、ダルビッシュ投手が抑えに回っていく経緯だったり、勝負どころでどういう判断をしなければいけないのか。そうはいっても、代表選手を抱えて最初のイメージを変えたりすることの難しさをすごく感じた。勝ちきった時の感動。王さんだったり原さんが本当に喜ばれる表情は残っています。(当時は)自分がまさかやるとは思っていないですけど、なるほど、こういうふうにすると、こうなっていくんだとか、こうやって流れが変わるとか、感じることは多かったですね」

 ―勝ちきるための選手選考

「ありとあらゆる試行錯誤をしていく。本当に一発勝負なので、最後の最後までどういう風に戦うのか決めない方がいいと思う。ある程度、点を取れる形も必要、逆に投手をしっかり集めて、守り切る方が勝ちやすいのかとか、いろんなパターンを幅広くできるようにしておいた方が勝ちやすいんでしょうけど、メンバーの数が28人ではなかなか難しい。先入観を持たずに相手に対して対応して勝ちきれるチームに向かって考えていかないといけない」

 ―日本ハムで大谷翔平(エンゼルス)を投打の二刀流で育てた

 「彼の天井(能力)の高さは僕が一番高く見積もっている。素晴らしさ、すごさは一番理解しているつもり。世界一の選手に本当になると思っていたから(メジャーへ)後押しした。本人からすればまだまだでしょう」

 ―大谷のWBC日本代表入りは

 「今、呼ぶとか呼ばないとか、絶対に必要とかは、ごめんなさい、言えない。全ての選手と同じところに置いてあげないと失礼になってしまう」

 ―2月は12球団のキャンプを視察予定

 「パ・リーグの選手の方が細かいことが分かる。追い込まれたときに精神的にこうなる、チャンスになったらこういう動きをするとか、イメージを含めて。セの選手は全部が分かっているわけではない。そういう把握を(各球団の)監督さん方、コーチと話をしながら把握をしなくてはいけない。この前の会議も、吉村打撃コーチや清水外野守備走塁コーチが、僕が思っている選手に対してどう思っているの?と、忌憚(きたん)なく『こんな感じですね』と。先入観をゼロにして頭の中に入れている感じです。映像を見たりとかデータを見たりとかはその後。最後は自分がどう思うかがすごく重要。それをもとに、シーズンに入って、照らし合わせながら、どの選手たちが一番いいのかと考える」

 ―複数ポジションできる選手は重要?

 「全部が全部というわけにはいかないでしょうけど。ベンチにいる中には複数ポジションできたり、代打も守備固めもできるとか、プラスαというかたくさんできる人が多い方がいいに決まっています。ただ、特別にスピードがある選手というのは必要なんだろうなとは思っている」

 ―勝負どころでは走塁で崩すことも大事になる

「そういうケースになったらそういう選手が必要になってくるはず。スタメンが調子がよくてある程度点がとれるのであれば、守れば良いということにもなる。本当に状況次第。大会が3月だということを考えれば、試合での調子というのは試合が始まっていかないとつかみきれないところもあるかもしれないので、その辺の難しさはあるとは思う」

 ―日本人メジャーリーガーを米国に視察に行く予定は

「コロナ次第ですね。視察ができるようならば、しなくてはいけないとは思っています」

 ―3月5、6日の台湾戦(東京D)はファンにどんな試合を見せたいか

「ワクワク、ドキドキ、『ジャパン楽しみだね』というふうに思ってもらうというのは大前提。選手のコンディショニングとかいろいろ気になったりするところはあるので、加味して考えるが、まずは楽しみでしょうがないなという雰囲気が伝えられるようにしっかりやっていきます」

 ―ベストメンバーでいくのか

「今日が全てなので、今日一日全力でやるという形は考えますけど、WBCで勝つことが最大の目標でもある。両方考えながらやっていきたい」

 ―国際試合を戦う上で試したいことは

「国際試合はなにが起こるか分からないし、相手も分からない。日本のプロ野球選手は、基本的には、相手を知って戦うのが習慣。それに対して、どういうタイプの選手が国際試合に強いのか。なんとなくイメージもあるが、気をつけていかなくてはいけない。もしかしたら、アマチュアの中にも可能性がある選手がいるのかもしれない。しっかり間口を広げて選手を真っ平らに見る」

 ―大学生や社会人も呼ぶ可能性がある?

 「そのくらい幅を広げて、先入観なく選手をしっかり見なければいけない。どうしても必要なのであれば、当然、そのくらいのことも考えて、悔いのないようにしっかりと準備をしていかなくてはいけない」

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