◆W杯スキー(29日)
ジャンプ男子は、ドイツのオーベルストドルフで個人第10戦(ヒルサイズ=HS137メートル)が伝統のジャンプ週間第1戦を兼ねて行われ、小林陵侑(土屋ホーム)が128・5メートル、141メートルの合計302・0点で優勝。3季ぶりのジャンプ週間総合Vへ好発進した。
1回目は5位で発進となったが、2回目は大ジャンプの目安となるヒルサイズを4メートルも上回る圧巻の飛躍。飛びすぎてテレマーク姿勢をとるのが難しい着地点だが、飛型点も審判5人全員が19点(20点満点)をつける出来で、一気に逆転に成功した。「条件は難しかったけど、自分のジャンプに集中した。ガルミッシュパルテンキルヘン大会に集中していて、個人総合優勝やグランドスラム(4戦全勝)は考えていないけど、首位にいるのはいいこと。今はプレッシャーは全く感じていない」と風格を漂わせた。
日本勢は、小林潤志郎(雪印メグミルク)が11位に入り、上り調子。佐藤幸椰(同)が16位、中村直幹(フライングラボラトリー)が20位に入った。