◆スピードスケート 北京五輪代表選考会 第1日(29日、長野市エムウェーブ)
女子は高木美帆(27)=日体大職=が3000メートルで国内最高の3分59秒81、500メートルは37秒58で1位となり、計4種目で代表入りの権利を獲得。団体追い抜きも追加獲得が見込まれ、1988年カルガリー大会の橋本聖子に並ぶ1大会5種目切符が見えた。代表は31日に発表。
高木美は3000メートルで国内では初めて4分の壁を破ると、両手を突き上げた。3分59秒81は、同じ低地リンクで滑ったW杯第1戦の優勝タイムを4秒19も上回る好記録だ。「五輪で上位に挑んでいくためには、最低でも国内記録と考えていた。ただ、自分の中で4分0秒が頭にあったので、3分台を見ることができてうれしい気持ちが強かった」と満足げに振り返った。
先に滑った500メートルも37秒58で1位となり、代表の権利を獲得。W杯の好成績で1500メートル、1000メートルも決めている。選出確実な団体追い抜きと合わせ、橋本聖子に並ぶ5種目に出場する可能性が出てきた。ただ、過密日程が懸念されるため、500メートルについては「メダル争いに食い込むにはもう一段階レベルアップしなきゃいけない。要検討です」と明言を避けた。31日の代表発表まで、首脳陣と協議するとみられる。