オリックス2022年バズり予報…オリ姫支持率急上昇中の長身イケメン右腕!目指すは“最愛の母”御前白星

スポーツ報知
山崎颯一郎

 スポーツ報知の記者が2022年に各界でブレイクしそう、バズりそうな選手、芸能人を紹介する企画「2022年スバリ!バズり予報」。宮崎尚行記者編です。

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 母親への感謝、思いやりにあふれた会見に、担当記者として心が和んだ。昨年12月7日。山崎颯一郎投手(23)は、大阪・舞洲の球団施設で契約更改交渉に臨んだ。終了後、報道陣の前に現れると「バッチリ(サインを)してきました」。前年から850万円増の年俸1300万円(金額は推定)に、朗らかな笑みを浮かべた。大幅アップの使い道を尋ねられると、少し考えた後、目元を緩めて返答。「母がケーキが好きで。モンブラン。僕も好きなのでメチャメチャいいモンブランを買うか、いっぱい買うか」。会場に、温かな笑い声が響いた。

 敦賀気比から2016年ドラフト6位で入団。同期には同4位の山本由伸がいる。仲の良い同学年右腕は1軍で結果を重ねていき、今やチームの絶対的柱で、球界を代表する投手に成長。しかし、山崎颯は苦難が続いた。2019年に右肘のトミー・ジョン手術を受け、育成再契約も味わった。

 悲観の日々だったかと思いきや、「由伸や(同じ高卒入団の)榊原が1軍で活躍するのを見て、それが刺激になった。不安はなかったです」。つらく、長かったはずのリハビリ生活を振り返っても、明るい表情を崩すことなく、むしろ懐かしそうに振り返る。「ケガをしたばかりのころは正直、しんどい気持ちもあったけど、切り替えは得意な方。しっかりと、切り替えられました。お母さんがすごくポジティブで、それを見て育ってるので」。苦しい期間に電話口で聞く母・節子さんの声、言葉はいつも、前向きだった。

 「あなたなら、大丈夫」

 「絶対にやれる」

 「復活できる」

 母がかける“魔法の言葉”に、意欲と力が沸いた。「これだけ鍛えて、どんな球を投げられるか、ワクワクするなと思っていました」

 迎えたシーズン5年目の2021年。5月1日のソフトバンク戦(京セラドーム大阪)の7回に、救援でプロ初登板を果たした。手術前から4キロ増した、最速153キロの直球を軸に押して、1イニングを0封。ようやくたどり着いた1軍マウンドを、やはり彼らしく大いに楽しんだ。

 「暑くないのに汗が凄く出るので、自分でもすごく緊張しているなと思いながら投げていました。でも、そっちの方がラク。緊張しないようにと考えると、どんどん緊張するので、今日は緊張するなと割り切っていきました。ワクワクというよりは、よっしゃ行くぞみたいな。やっと投げられるという気持ち。自分の球をびびらずに投げていこうと思っていました」

 自身の喜びや、うれしさだけで終わらなかった。「僕はまだ全然、いい投手というかすごい投手じゃないけど、しっかりやればマウンドに戻れるよというのを証明できたかと思います。同じトミー・ジョン(手術)をした選手には、心折れずに頑張ってほしいです」。優しさあふれる男の本音がこぼれた。

 その後は先発として8試合に登板。レギュラーシーズン後半戦はローテーション投手として奮闘し、最終的に9試合でプロ初勝利を含む2勝2敗、防御率3・69の成績を残した。CS最終ステージと日本シリーズでも先発。鮮やかな復活劇を見せたシーズンとなった。

 身長190センチのすらっとした体形に、まだどこかあどけなさを残す“ベイビーフェイス”のイケメンは女性ファンが放っておかないはず。投手としてもまだまだ大きな伸びしろを残すだけに、6年目のシーズンにブレイクが期待される。そんな山崎颯には、新シーズンでひとつの目標がある。

 「お母さんが投げる試合を見に来てくれるけど、まだ目の前で勝利を挙げられていないんです。見に来てくれる前で、勝ち投手になりたい。まだ足りないので、もっと楽しませたいです」

 名前に込められた思いは「人生で立ち止まらず、颯爽(さっそう)と駆け抜けるように」。孝行息子は母のために、ここから一層、輝きを増していくはずだ。(前オリックス担当・宮崎 尚行)

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