団体の“迷走”もピシャリと指摘…「ザ・ドラゴン」鷹木信悟が1・4&5東京ドームで切り開く新日の未来

スポーツ報知
1・4東京ドーム大会で行われるIWGP世界ヘビー級王座戦の調印式に臨んだ王者・鷹木信悟(左)とオカダ・カズチカ

 今年もプロレス界の年明けは、このビッグイベントからスタートする。

 4、5日に東京ドームで行われる新日本プロレス「WRESTLE KINGDOM16 in東京ドーム」。2日連続で開催されるプロレス界最大の祭典の押しも押されもしない主役が、最高峰のベルト・IWGP世界ヘビー級王座に君臨する「ザ・ドラゴン」鷹木信悟(39)だ。

 4日のメインイベントで完全復活を狙う昨年の「G1クライマックス」覇者・オカダ・カズチカ(34)の挑戦を受ける鷹木。勝てば、翌日のメインイベントで首の大ケガから完全復活し、オミクロン株による入国制限もはねのけて来日した最強外国人ウィル・オスプレイ(28)の挑戦を受ける。

 2日連続大舞台のメインイベンター濃厚な男は、2018年10月にドラゴンゲートからフリーとなり、新日に参戦。ジュニアからヘビー級に転向して3年で、ついに最強団体最高峰の王座に登り詰めた。

 そんな“雑草レスラー”が、その真骨頂を発揮したのが、昨年12月27日、東京・六本木のテレビ朝日で開かれた各タイトルマッチの調印式とスペシャルマッチの会見だった。

 オカダの「IWGP世界ヘビー級ヘビーチャンピオン対G1チャンピオンの闘いですが、正直、世紀の一戦、ドリームマッチというほど、俺と鷹木さんの間に物語はないと思います」という挑発を不敵な笑みを浮かべて聞き流すと、「1・4は強くてすごい本気のオカダで来てほしい。なんの言い訳もされたくないからね。負けた言い訳も。俺には迷いも不安もない。自信しかないし、今年1年やってきたことを出せば勝利しかないと思う」と自信満々に言い放った。

 そう、昨年は鷹木の年だった。8月にコロナに感染し、体重も5キロ激減する中、新日最高峰のベルトを3度にわたって防衛。常に全力。痛みがダイレクトに伝わるファイトで感染防止のため、声を出しての応援が禁じられた手拍子を誰よりも集める男は、プロレス大賞MVPにも輝いた。

 国内で闘うプロレスラーにとって憧れのすべての勲章を手に入れ、今年3月に50周年を迎える新日マットの中心にいる王者。

 この日の会見でも「オカダに『あなたの背中じゃ、新日を背負えない』と言われたけどさ。あそこで俺が背負うんだというのも違うと思うし、50周年というだけで、選手全員で背負って、その真ん中にチャンピオンがいればいいと思う」と穏やかな口調で話すと、「逆にオカダに聞きたい。おまえに新日の50周年を背負う覚悟があるのかな。先代のベルトを持って、おもちゃ扱いしている、こんなヤツに背負う資格はない。心配するな、オカダ。俺が勝つから」と言い切った。

 オカダが勝手に所持する先代のIWGPヘビーのベルト、不当にベルトを奪われたと主張するオスプレイが、やはり勝手に所持するニセIWGP世界ヘビー・ベルトが混在する状況を容認しているかに見える団体に対しても「最高峰のベルトが3本あるのは、新日の迷走だよ」とズバリと直言。

 「正しい道を作れるのは俺しかいない。オカダ、オスプレイ、俺がまとめてたたきつぶす。俺の言いたいことはそれだけだ!」

 そんな言葉で会見を締めくくった鷹木。パワー抜群の攻めにスピードとテクニックも完備。プロレス界一、二を争うマイクパフォーマンスの使い手でもある“ベストバウト製造マシーン”が、混迷の新日マットを今年も力強く引っ張っていく。(記者コラム・中村 健吾)

 ◆鷹木 信悟(たかぎ・しんご) 1982年11月21日、山梨・中央市生まれ。39歳。県立市川高では柔道部で関東大会出場。卒業後、プロレスラーを志し、アニマル浜口ジムに入門。04年、ドラゴンゲート(当時は闘龍門)入りし、同年10月、福岡・博多スターレーン大会での6人タッグマッチでデビュー。団体トップレスターに登り詰めるも18年に退団しフリーに。同年10月、両国大会に登場。「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」の新メンバーとして紹介され新日に参戦。19年、ベスト・オブ・スーパージュニア決勝に進出もウィル・オスプレイに敗れ準優勝。同年10月、ヘビー級に転向し、NEVER無差別級王者などに輝く。21年6月7日の大阪城ホール大会でオカダ・カズチカを破り、第3代IWGP世界ヘビー級王座を獲得。その後、3度にわたって防衛。21年度の「プロレス大賞」MVPにも輝いた。178センチ、100キロ。血液型O。

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