プロ野球セカンドキャリア2022年バズり予報…異例のアメフト転身2年目「自分らしく」元DeNAの年男

スポーツ報知
プロ野球(左=DeNA時代)からアメフト(右=本人提供)に転向した石川雄洋さん

 スポーツ報知の記者が2022年に各界でブレイクしそう、バズりそうな選手、芸能人を紹介する企画「2022年ズバリ!バズり予報」。長田亨記者編です。

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 第二の人生にかける思いは半端ではなかった。「まだアスリートとしてやり切っていない」と打ち明けたのは昨年5月。石川雄洋さんの言葉が印象的だった。名門・横浜高から04年のドラフト6巡目で横浜(現DeNA)入団。16年間のプロ野球生活に幕を下ろし、3月の引退会見からわずか2か月後には再出発を決めていた。

 社会人アメリカンフットボールXリーグ1部のノジマ相模原ライズに入団。当時34歳、オールドルーキーの誕生だった。ポジションはワイドレシーバー(WR)。走力に瞬発力、ジャンプ力や正確なキャッチが求められた。「ゼロから違うことをやっているので。チームとしての決めごと、作戦。とにかく覚えるのが大変です」。6月26日にチームへ合流すると、9月4日の富士通フロンティアーズ戦(富士通スタジアム川崎)でデビュー。「ボールの落下地点に入る感覚は野球と似ている」とさすがの運動センスで、いきなり24ヤードのパスをキャッチした。

 「野球で言えば代打で試合に出て、ヒットを打つみたいな感じですね」。プロ野球で1003本の安打を重ね、最高年俸が7000万円。新天地では無給だが「不安はないです」と前を向いた。78キロだった体重は5キロ増の83キロ。「中途半端な気持ちだと、アメフトをやっている人たちに失礼」と甘えはなかった。アメフトの試合は土日開催。野球関連など仕事がない限り、平日はトレーニングに費やしてきた。

 現役続行を模索していた昨年の同じ時期は、たった一人、故郷の静岡で自主トレに励んでいた。「1打席でもいいから、1軍で勝負がしたい」。派手な見た目で誤解されることもあったが、人一倍のプロ意識と根性の持ち主。当時の言葉、目の輝きも印象的だった。「元々好きで、アメフトに興味があったから」と転向した理由もシンプル。オフ期間を挟み、3月から春のシーズンが開幕する。

 米大リーグ・パドレスのダルビッシュらと同じ1986年生まれ。「自分らしく生きていければいいですね」とは年男の決意だ。「デビューした試合でパスをキャッチできた。次の目標としてはタッチダウンを取りたい。野球で言うと、ホームランかな…」。変化や挑戦のために、一歩踏み出して2年目。努力の花が咲くことを願っている。(元DeNA担当、プロ野球遊軍・長田 亨)

 ◆石川 雄洋(いしかわ・たけひろ)1986年7月10日、静岡県生まれ。35歳。横浜高では2年センバツ準優勝。3年夏8強。2004年ドラフト6巡目で横浜(現DeNA)入団。09年からレギュラーに定着。12年から3年間はDeNAの初代主将。昨年3月に現役引退を決断し、5月にアメリカンフットボールXリーグ1部のノジマ相模原ライズに入団。プロ野球での通算成績は1169試合で打率2割5分6厘、1003安打、23本塁打、224打点、118盗塁。右投左打。183センチ、83キロ。

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