宝塚歌劇期待の“うるさら五人男” バウ初主演の雪組・縣千が年始ダッシュ

スポーツ報知
ダイキン工業「うるさらX」のCMに出演するタカラジェンヌの右端が縣千。左から風色日向、極美慎、風間柚乃、聖乃あすか(ダイキン工業提供)

 宝塚歌劇は今年で創立108周年。108は煩悩の数。落語のネタに「四苦八苦」(4×9)+(8×9)=108とあるのだが、厳しい稽古、鍛錬を積み重ねた生徒たちがつなげてきた年数だと思うと感慨深い。

 タカラジェンヌがブレークする瞬間は、芸能人のそれとはちょっと違う。娘役は入団間もない抜てきを経て早期でトップ娘役になるケースが少なくないが、男役は格言に「男役十年」という言葉があるように一定の時間がかかる。だがやはり、新人公演主演―宝塚バウホール主演が、スターへの大きな一歩になる。

 そのステップを、新年早々に踏むのが雪組・縣千(あがた・せん)だ。2015年入団の第101期生。今春で8年目に入り、新人公演(7年目)を卒業するタイミングで、バウ初主演作「Sweet Little Rock ’n’ Roll」(脚本&演出・中村暁、14~25日)に挑む。

 縣は、1期上の花組・聖乃(せいの)あすか、月組・風間柚乃(かざま・ゆの)、星組・極美慎(きわみ・しん)、1期下の宙組・風色日向(かぜいろ・ひゅうが)との5人で、空調機会社「ダイキン工業」(大阪市)のエアコン「うるさらX」のCMキャラクターを昨年10月から務めており、テレビで見かけた方も多いはず。

 実はこの5人、2025年の大阪・関西万博(5月3日~11月3日)の公式アンバサダーでもある。就任発表された20年2月当時、5年後まで在団確定の太鼓判を押されていたようなもの。スター性を秘めた“うるさら五人男”から縣はバウ主演は聖乃、風間に続いて3人目となる。

 縣は18年の「凱旋門」で新公初主演。その作風もあって、スーツが似合う渋い正統派で、宙組トップ・真風涼帆のようなタイプという勝手な刷り込みがあったが、その分、昨年の「ほんものの魔法使」の犬役(モプシー)や「CITY HUNTER」の海坊主役で面白みをより感じた。特に海坊主では、身長(172センチ)の割には小じんまりした感のあった印象も消え去った。

 「Sweet Little―」は、シェークスピアの喜劇「から騒ぎ」をモチーフにした青春もの。ちょっとオールディーズ風の宝塚版ハイスクール・ミュージカルといったところか。ロックにダンスにと、はち切れそうな若いパワーが炸裂しそうだ。

 縣の芸名の由来は、出身地の京都府宇治市にある縣神社と、本名の一文字を組み合わせたもの。毎年6月、深夜に神事が行われる「あがた祭」(20、21年は中止)は「暗闇の奇祭」と呼ばれているのだとか。コロナ禍を抜け出し、日の出を感じさせるようなきらめきを期待したい。

 もちろん、他の4人も同様。今後、大劇場公演でも重い役を担うことになりそうだ。(芸能担当・筒井 政也)

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