大学野球2022年バズり予報…元プロ監督の京大メンタル革命「一番取らないと意味ない」水野彌一氏に重なる

京大・近田怜王監督
京大・近田怜王監督

 スポーツ報知の記者が2022年に各界でブレイクしそう、バズりそうな選手、芸能人を紹介する企画「2022年スバリ!バズり予報」。南樹広記者編です。

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 かつて報徳学園(兵庫)のエースとして甲子園を沸かせ、ソフトバンクでもプレーした31歳の青年指揮官。今年のアマ野球界では、京大の近田怜王監督に注目している。「勝負事では一番を取らないと意味がない。そこを京大生にも植えつけたい」と国内最高峰の頭脳を持つ京大生の意識を変え、強豪校の仲間入りを見据えている。

 臨時コーチ、助監督を経て昨年11月に監督に就任。来春、指揮官として初めてのリーグ戦を戦う。狙うは現行の「関西学生野球リーグ」となった1982年以降初めての優勝だ。「京大生には言葉の節々から賢さを感じる。でも優勝、となると『俺らじゃ無理』という表現を出す。そんな彼らに勝てる、という気持ちを提供する。それが僕の監督としての仕事」。その言葉に指導者としての覚悟を感じた。

 近田監督と重なる人物がいる。京大アメフト部元監督の水野彌一氏は、同好会同然だった同部でコーチ、監督を務めて6度の学生日本一にまで鍛え上げた名将だ。京大を30年以上率いた同氏の「技術、戦術も大事だが一番は気持ち。うまくなる喜び、勝つ喜びに気づかせることができたらこっちのもん」という指導論は、近田監督のそれと近いものがある。現在の野球部は直近のリーグ戦10季中9度が最下位で、成績が振るわないなかで就任した点も似ている。一般企業での勤務経験がある点も共通点だ。

 他競技ながら水野氏のことを認識しているという近田監督は「(水野氏のような)長期政権は考えていないが、毎年選手としっかり話し合ってチームを作っていきたい」と自身のやり方でチームを強化するつもりだ。「第一の目標は京大で全国に行くこと」。その第一歩に大いに期待したい。

(アマ野球担当・南 樹広)

 ◆近田 怜王(ちかだ・れお)1990年4月30日、兵庫・三田市生まれ。31歳。報徳学園(兵庫)ではエース左腕として3度甲子園に出場。2008年ドラフト3位でソフトバンクに入団し、12年オフに1軍公式戦登板がないまま戦力外通告を受けた。同オフ、JR西日本に入社。15年から社業専念。17年から京大で臨時コーチを務め、20年1月から助監督、21年11月18日付で監督に就任した。

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