【新春野球記者コラム】ビッグボス・新庄剛志監督体制の日本ハム 22年は精神的支柱・宮西尚生に期待

精神的支柱の宮西尚生
精神的支柱の宮西尚生

 3年連続Bクラスと苦しんだ昨季、「私的MVP」には伊藤大海投手の名前を挙げたい。もちろん自己最多12勝を挙げたエース・上沢直之投手の働きもチーム内MVP級ではあるが、1年目ながら先発ローテーションを投げ抜いての10勝(9敗)、防御率2・90はさすがの一言。昨季の自己採点は「75点」と厳しめも、その分まだまだ伸びしろはあるということだろう。

 また東京五輪では追加招集で侍ジャパンに選出され、救援として3試合に登板し、計5回無失点で金メダル獲得に貢献。特に準決勝の韓国戦では同点の7回から登板し、2回1安打無失点3Kと好投。登板中には汗っかきのため滑り止めのロージンを多くつける伊藤に韓国ベンチからクレームが入ったが、クレーム後に「追いロジン」。試合後の取材では「ルール的に別に悪くないので。いつもより多めにつけるくらいでいきました」と話すなど、国際舞台でも強心臓ぶりを発揮した。

 五輪後の後半戦には6戦連続白星なしと苦しんだが「2年目のジンクスが先にきて、もう味わったので」と笑顔で話す姿にはすでに風格すら漂っている。

 来季も伊藤や上沢はMVPに匹敵する成績を残してくれると期待するが、ビッグボス・新庄剛志監督が率いる22年シーズンのMVP予想として名前を挙げたいのは宮西尚生投手だ。

 昨季はコンディション不良で4月下旬に出場選手登録抹消を経験し、勝利の方程式からも外れた。それでも後半戦は復調を遂げて、新人から14年連続50試合登板を達成。「一番しんどかったシーズン。だけど、こういう状況でも投げきれたことをプラスに捉えて、来年、岩瀬さんの記録(プロ野球記録の15年連続50試合登板)に並んだ時に、去年があったから今年があると、意味を持たせないとダメだなと思っています」と、雪辱を期すシーズンに向けて、並々ならぬ闘志を燃やしている。

 さらにビッグボスとの初対面では「70試合放れるか」と聞かれ、「はい」と即答。「監督が70試合いってくれというのであれば、僕は絶対にそれに応えたい。もうホンマにやりたいなと思っています」。チームは若手中心に大きくシフトし、この中から飛躍を遂げる選手も出てくるだろう。それでも、周囲からの期待や信頼を力に変えてきたチームの精神的支柱が、若手以上の輝きを放ち、今季のMVPになっていてもおかしくない。(日本ハム担当・後藤亮太)

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