【新春野球記者コラム】21年シーズン、巨人のチーム内MVPにビエイラを推す 努力でつかんだ守護神の座

スポーツ報知
巨人 ビエイラ

 巨人はリーグ3連覇を逃した21年シーズン。私がチーム内MVPに推したいのが守護神の座をモノにしたチアゴ・ビエイラ投手だ。

 取材していて感じるのは、ビエイラが常に前向き思考であること。記録を達成しても決しておごることなく、目の前の一戦に全力を尽くすために最善の準備を重ねている。「その日その日を新しい1日だと思って、その日最高の調整や修正をできるように努めている」と普段の心持ちを話していた。

 21年はシーズン途中から抑えに抜てきされた。8月28日の中日戦(バンテリンD)で30試合連続無失点の球団新記録を達成するとその勢いは止まらず、9月1日のヤクルト戦(京セラD)では外国人新記録となる32試合連続無失点を樹立。数ある接戦を勝ちきることができたのも、助っ人右腕の急成長が一つの大きな要因であることは間違いない。

 初出場したオールスターでも異質の存在感を発揮。試合前練習ではシーズン中と変わらぬストイックさを見せ、他球団の選手の度肝を抜いた。第1戦(メットライフ)では球宴最速となる163キロを投げ込み、14年に日本ハム・大谷がマークした球宴最速162キロを更新。7、8月は12登板で0勝0敗9セーブ、防御率0・00の成績で「大樹生命月間MVP賞」を獲得した。

 だが、来日1年目の20年シーズンは制球に苦しむなど本来の力を発揮できず、27試合で0勝1敗、防御率3・28に終わった。異国の地で苦しいシーズンを送ったが、決して後ろ向きにはならなかった。「プライベートも含めて人生は良いときも悪い問いも必ずある。悪いときが来たとき、いかにそこで学んだり、良いときが来るように修正していったり考えられるかって大事だと思う。逆に良いときが来たらその時は最大に楽しむ。自分の才能、力をしっかり信じて練習し続ける」。言葉の通り、いつどんな時でもひたむきに練習に取り組んでいた努力が実ったのだと思う。ビエイラの話を聞いていると、自然と自分も元気をもらっているような気がした。今季もマウンドで胸を叩いて絶叫する姿をたくさん見たい。(巨人投手担当・河原崎 功治)

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