就任2年目の榎本雅大監督率いる新生・流通経大柏 高校サッカー選手権で14大会ぶりの頂点目指す

スポーツ報知
3大会ぶり7度目の全国高校サッカー選手権に挑む流通経大柏

 28日に第100回全国高校サッカー選手権が開幕する。3大会ぶり7度目の出場となる千葉・流通経大柏は29日の初戦で近大和歌山と対戦。静岡学園や米子北など強豪がひしめく激戦必至のブロックだが、主将のMF渋谷諒太は「日本一を取って千葉県に優勝旗を持って帰りたい。千葉県の代表として暴れてきたいと思う」と千葉県勢10大会ぶり(第90回・市船橋)、同校14大会ぶりの頂点を見据えた。

 県大会決勝では9大会連続となった宿敵・市船橋との熱戦を逆転勝利で制した。20年近く流通経大柏を率いた本田裕一郎前監督(現国士舘高テクニカルアドバイザー)の後を継ぎ、2020年から指揮を執る榎本雅大監督の目には、光るものがあった。

 「本田先生がいなくなったから弱くなったじゃないかと言われないように。プレッシャーは強かったので、出場できて一番ホッとしている。同じステージとか言うのはおこがましいけど、まずは一歩、本田先生の後を継ぐことができたかな」。本田前監督の習志野高時代の教え子であり、これまでコーチとしてチームを支えてきた榎本監督。一つの重圧から解放されるとともに、選手権出場の喜びをかみ締めた。

 攻守を締める中盤の渋谷をはじめ、FW川畑優翔やFW清水蒼太朗ら能力の高い選手がそろう。前体制で徹底してきた前線からのハイプレスを基本軸に、ショートパスから編み出す多彩な攻撃を磨いてきた。守備では1年生から主力を担い、「点も取れて守れる選手でありたい」と頼もしく語るDFリーダーの田口空我や、市船橋戦での失点につながるミスも糧に、着実に力を伸ばす2年生GKのデューフエマニエル凛太朗が立ちはだかる。

 選手権の経験を持つ選手はいないが、年間を通して高円宮杯プレミアリーグの全国最高峰レベルでしのぎを削り、厳しい県大会期間中も一戦ごとにたくましく成長した。”榎本色”として指揮官が大事にするのは、勝負へのこだわりだけでなく「勝つためにいいサッカーをする」「そのためにチャレンジする」というマインド。先頭に立つ渋谷は自信も胸に「ハイプレスの勢いだけでなくて、自分たちがしっかりボールを握って、見ていて楽しいサッカーをしたい」と内容にもこだわった白星へ意欲を示した。

 「この100回大会っていう記念に名を残せるのは本当に名誉なこと」とメモリアル大会への思いを語った榎本監督。伝統を継承しながら新たな色づけを積み重ねる新生・流通経大柏が、選手権の舞台で新たな歴史を刻んでいく。(小口 瑞乃)

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