栃木・矢板中央「今度こそは…」初の4強突破へ、伝統の「堅守速攻」軸に攻撃も活性化 高校サッカー選手権28日開幕

スポーツ報知
昨年大会の矢板中央

 100回目を迎える全国高校サッカー選手権が28日に開幕する。5大会連続12度目の出場を決めた矢板中央(栃木)は、学校史上初の決勝進出、日本一を目指す。今夏の全国高校総体は2回戦敗退と悔しさを味わったが、原点回帰で守備から立て直しを図り、冬にかけて全国を勝ち抜く力をつけてきた。

 伝統の「堅守速攻」は健在だ。前回大会でピッチに立っていた選手も多く残っており、過去のPK戦で何度もチームを救ったGK藤井陽登やDF島﨑勝也を中心とした守備陣、チームの心臓として攻守をつなぐMF大畑凜生は攻守の柱。1年時からレギュラーを務め、今年は主将としてもチームを引っ張る藤井は「悔いの残らないように、日本一を取るつもりで一戦一戦向かっていきたい。『最後には自分がいるぞ』くらいの気持ちで支えたい」と強い責任感をにじませた。

 直近4大会では3度ベスト4に進んでいる。それだけに、高橋健二監督は「今年こそは…という思いはもちろんあります。ましてや国立で戦うチャンスがあるのならば、選手たちを連れて行きたい。あの舞台に立たせてあげたい」。前回大会は、準決勝で青森山田に0―5と完敗。4強の壁を打ち破るために、新チームでは守備に加えて”攻撃力アップ”の意識も高めた。

 攻撃陣の中心にいるのが、夏以降FWとして花開いた藤野和哉(3年)。前回大会はメンバー外だったが、最終学年になってメキメキと頭角を表した藤野に指揮官も「本人が相当努力した。本当に伸びて、今はうちのエースです」とうなずく。1年生の秋頃からタンパク質を多くとるなど食事にも気を使い、体作りを徹底。集大成の3年目で結実した。

 ゴール前での嗅覚やテクニックだけでなく、前線からの守備にもひた走る。県予選では全4試合で6ゴールと、エースとしての働きぶりは心強い。「ずっとずっと夢だった舞台」への出場を決めた藤野は卒業後、さらなる成長を求めてスペインに渡る。最初で最後の全国大会へ、「自分のゴールでチームを勝利に導きたい」と気合を込めた。

 31日の初戦で対戦するのは、今夏の全国高校総体で準優勝に輝いた米子北(鳥取)。「まわりは米子北が勝つと思ってるかもしれない。だけど、”関東のプライド”も出さないとダメだ、自分たちは栃木の代表だ。今まで栃木で負けてしまった学校の思いも背負っている。絶対米子北を倒すぞ」と指揮官は選手を力強く鼓舞した。鉄壁の矢板が、全国でも揺るぎない勝負強さを見せつける。(小口 瑞乃)

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