羽生結弦が歴史を変える アクセルジャンプ誕生から139年…今日フリーで4A挑戦

スポーツ報知
練習する羽生結弦(カメラ・矢口 亨)

◆フィギュアスケート ▽北京五輪代表選考会・全日本選手権 最終日(26日、さいたまスーパーアリーナ)

 男子ショートプログラム(SP)首位で五輪2連覇中の昨年覇者・羽生結弦(27)=ANA=が25日、公式練習で初めて世界最高難度のクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)込みの演目を披露した。26日のフリー「天と地と」の冒頭に初めて投入する予定でスポーツ史に刻む世界初の快挙に挑む。優勝すれば来年2月開幕の北京五輪で3大会連続切符を獲得する。26日午後9時3分、男子フリーの最終滑走者として登場する。

 夢の大技が、ついに実戦投入の時を迎える。羽生は26日のフリーに向けて、35分間の練習の後半をクワッドアクセル(4回転半ジャンプ、4A)に充てた。公式練習で初めて、4回転半を組み込んだプログラムを披露。成功はならなかったが、曲かけ後も入念に準備を進めた。

 「天と地と」の曲に乗り、冒頭で4回転半を踏み切った。着氷に失敗し両手をついた。心身ともに消耗を伴う超大技。ダメージが残ってもおかしくないところだが、そこは羽生結弦。その後、崩れることなくサルコーとトウループの3本の4回転などを決めていった。2季連続の「天と地と」に4回転半を入れたい。3月の世界選手権後には「もっとこのプログラムのいいところを見せたいと思っているし、アクセルが入ったら全然印象が変わると思う。そういった意味でもこの子を完成させたい」と話していた。

 23日の練習では最後の8本目で、回転不足ながらほぼ右足1本で降りた。この日は10回トライし、最初の1本は両足で着氷した。回転が抜けなかった4回中3回は転倒だった。SP後に「もちろん4回転半に挑戦するつもりでいる」と明言。「まずは公式練習最後の最後までけがをしないように気をつけながら、体の回復と集中力を高めながらフリーに向けて頑張りたい」と語っていた。

 前人未到の4回転半の基礎点は12・50点で、ルッツと1点しか違わない。平昌五輪が行われた17~18年シーズンまで15点だったが、ルール改正があった18~19年シーズンに大幅にダウンした。ハイリスクローリターンともいえる現状。それでも幼い頃からの夢の実現こそが、羽生の最大のモチベーションだ。大会前に「皆さんが『僕にしかできない』って言ってくださるのであれば、それを全うするのが僕の使命」と言い切った。戦国の「最強武将」上杉謙信を演じる「天と地と」。午後9時3分、世界初の快挙へ出陣する。(高木 恵)

 ◆アクセルが1回転半を跳んでから139年 1882年にウィーンの国際大会でアクセル・パウルゼン(ノルウェー)がスピードスケートの靴で初めて1回転半を成功したとされている。 

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