ソフトバンク2022年バズり予報…5球団競合ドラ1の剛腕、苦悩乗り越えたプロ6年目「笑顔」で初勝利を

スポーツ報知
ソフトバンク・田中正義

 スポーツ報知の記者が2022年に各界でブレイクしそう、バズりそうな選手、芸能人を紹介する企画「2022年スバリ!バズり予報」。戸田和彦記者編です。

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 初ブルペンで受けた衝撃は、プロ野球担当の計15年間で一番だった。17年1月の福岡・筑後市内のファーム施設での新人合同自主トレ。室内ブルペンで、田中正義投手の初投球を見た当時のことが忘れられない。16年ドラフトで5球団が競合した金の卵。ブルペン捕手が「直球を受けて、すごいなと思ったのはサファテ以来」と証言したのも大げさではないと感じた。

 だが、飛躍まで時間を要した。1年目の春季キャンプで苦手意識を持っていたショートスローや、フィールディングなどの粗さが目立ち、その自信のなさがマウンド上で顔をのぞかせた。その後は右肩や右肘の故障にも悩まされ続けたが、21年のシーズンに入り吹っ切れたような表情が目立つようになった。ファーム施設で顔を合わせると、ジョークを飛ばして来たりするようになったのも、以前ではあまりなかったこと。昨季は18試合登板で0勝0敗、1ホールド、防御率2・16と今季への飛躍を感じさせたが、しぐさの変化が好成績の要因につながったと感じる。

 一番印象的だったのがマウンドでの笑顔。「リラックスさせる一種の方法」として取り入れ、最初は硬く引きつっているように見えたが、徐々に様になってきた。1月の自主トレでは千賀に弟子入り。「どういう気持ちでチームを背負っているのか」と、“エース道”も学ぶ。その千賀だけでなく、元チームメートのサファテや内川が伸び悩む右腕に可能性を感じ、言葉をかけてきた。“未完の大器”が殻を破るときが来た。

 あの時の衝撃から間もなく5年がたつ。昨季限りで担当記者から外れたため、目にすることがかなわなかった初勝利。プロ6年目の今季、心の底からの笑顔がはじける日が来ることを期待している。

(前ソフトバンク担当・戸田 和彦)

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