泉ピン子、内館牧子さん原作の朗読劇「すぐ死ぬんだから」に主演「橋田先生が取り持った縁に思えてならない」

舞台「すぐ死ぬんだから」に主演する泉ピン子
舞台「すぐ死ぬんだから」に主演する泉ピン子

 女優・泉ピン子(74)が、来夏上演の舞台「すぐ死ぬんだから」(演出・笹部博司)に主演することが24日、分かった。作家・内館牧子さんの同題ベストセラー小説の初の舞台化。昨年NHKでドラマ化(三田佳子主演)されているが、今回は原作に沿った完全舞台化となる。ピン子は朗読劇スタイルを取りながら78歳の主人公・忍(おし)ハナを演じる。

 先ごろ取材に応じたピン子は「この仕事は今年4月に亡くなった橋田(壽賀子)先生が取り持った縁に思えてならない」と語る。内館さんはかつて、橋田さんの下で資料収集を手伝ったり、ライター活動をした時期がある。ピン子はその頃に内館さんと出会っている。今作の原作を読み「あまりにおもしろくて。ここに出てくる『死後離婚』なども興味深く、数時間で一気読みしてしまった」と“一目ぼれ”したことを明かす。

 主人公ハナは、子どもや孫にも恵まれ、老後を長年連れ添った夫と悠々自適に過ごすつもりでいたが、夫は急死。さらに遺言から、夫にはもうひとつの家庭があったことが明らかになるなど次々に予想しないことに見舞われる。笹部氏は、ピン子の起用について「痛快な忍ハナの人生を生きてくれるのはピン子さん以外にないと思った。(主人公の)喜怒哀楽を彼女に託したい」とコメントした。

 ピン子は「さまざまな感情をあらわにしていく主人公の人間臭さに魅力を感じた。朗読劇はやってみたいと思っていたジャンル。女優人生の集大成と呼べるものにしたい」ときっぱり。さらに「舞台はお客さんにいっぱい来てもらってこそ価値がある。チケットを完売させることにもこだわりたい」と強い責任感を持って臨むつもりだ。

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