「取材してる」じゃなく「取材させて頂いている」、自身への戒めに

スポーツ報知

 「人のふんどしで相撲を取って成立する仕事なんだよ、うちらの仕事は。スポーツ紙記者は底辺」「『取材してる』じゃなくて『取材させて頂いている』だから。その気持ち、忘れちゃダメだよ」意気揚々と入社し、数か月して先輩記者に言われた言葉。「底辺」という強烈なフレーズ。20年あまりが過ぎた今でも、脳裏から離れない。

 時代は令和。ひとり1台携帯電話を持ち、1家に1台パソコンがあるような時代。誰でも、好きな時に、好きな情報だけを取れるようになった。

 著名人も同様に個人、所属する事務所がSNSを持ち、何でも自由に発信できるようになった。マスコミを介さず、相互関係が成立する時代に変わった。そこでぶつかるのが「記者の役目って何?」だ。

 神田沙也加さんが21日、札幌市内で荼毘(だび)に付された。斎場では神田正輝、松田聖子がそろって取材に応じた。現場で声かけをした記者に批判が殺到しているが、あの場に自分がいたら、どうしていたか。何が正解だったのか。

 相手がいて成立する仕事。取材させて頂いている、という自身への戒めになった。(記者コラム)

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