浦和が24日、2021年シーズンの総括と来季の目標などについて、公式サイトで声明を発表した。
リカルド・ロドリゲス監督の就任1年目となった今季はリーグ戦6位、ルヴァン杯は4位に終わったが、天皇杯で3大会ぶり優勝。目標に掲げた来季のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場権を獲得した。
今季途中でFWユンカー、MF江坂任、DF酒井宏樹ら大型補強に成功した。チームの戦術については「ボールを保持し、ゲームの主導権を握り、支配することができた試合は数多くありました」と一定の成果を得た一方、「相手が守りを固めてきたときの対応策の少なさや、セットプレー(攻守)の課題、ボールを保持するかリスクをかけて速い攻めを仕掛けるかの判断等、いくつかの課題も浮き彫りになりました」とした。
「3か年計画」2年目の今季は「飛躍」の年、3年目の来季は「結実」の年と位置付け、「J1リーグ優勝を目標とします」と宣言。補強についても「積極的に新しい戦力でチームを増強します」とした。
来季のキーワードには「勝利への飢餓感」を掲げた。「極論ですが、『3度のメシより勝つことを求める』、そんな個の集団となりたいと考えます。日々の凡事を徹底追求する選手・スタッフが、日々『ガチ対話』をしながらチームを進化させていく。そうした真のプロフェッショナルな組織になります」と記した。
主将のMF阿部勇樹が今季限りで現役引退。数々のタイトル獲得に貢献したDF槙野智章、DF宇賀神友弥らが契約満了に伴い、今季限りで退団する。
クラブは「2021シーズンをもって、実績ある、長年在籍しクラブへ多大なる貢献をしてくれた多くの選手たちがチームを去りました。そうした選手の多くは、レッズでさらにプレーすることやレッズで優勝すること、レッズで引退することを望んでいました。2022シーズンを闘う我々の責任は、彼らのおもいも背負い、レッズのエンブレムを胸にプレーすること、仕事をすることです。そして、その責任を心から楽しむことができる選手、スタッフが真のプロフェッショナルと考えます」と強調した。