NHK大河「青天を衝け」徳川慶喜ら大物の華々しい最期 カットをかけられないスタッフの寂しさ…最終回見どころ

スポーツ報知
黒のマスクをする渋沢栄一(吉沢亮、NHK大河ドラマ「青天を衝け」より)

 俳優の吉沢亮が実業家の渋沢栄一を演じるNHK大河ドラマ「青天を衝け」(日曜・後8時)は第41回「青春はつづく」(26日放送)で最終回を迎える。

 老年で実業界から身を引いたにもかかわらず、栄一は再び渡米。民間外交として、日本からの移民が冷遇されている問題に声をあげるなど、日米関係の改善に努める。また、1923年(栄一83歳)の関東大震災では救援の最前線に立ち、実業家に寄付を呼びかける。中国の水害に対しても自宅からラジオで募金…。既に富と名声を得たであろうに、世のため人のために働く精神に驚かされる。

 その一方で悩んでいたのが、後継者問題。長男を生まれて間もなく亡くし、期待をかけた次男は芸者遊びにうつつを抜かしていたからだ。

 前週の第40回「栄一、海を越えて」(19日放送)では、とうとう“もう一人の主演”ともいえる徳川慶喜(草ナギ剛)が亡くなった。栄一が編さんした自らの伝記に満足し「私はずっと、いつ死ぬべきだったのだろうと、自分に問うてきた。いつ死んでおれば、徳川最後の将軍の名を汚さずに済んだのか…」と本音を吐露。周囲から批判に耐え、天璋院篤姫(上白石萌音)から切腹を勧められても無言を貫いてきた。

 ようやく解放されたのか「生きてきてよかった。話をすることができてよかった。楽しかったな」と総括すると父・徳川斉昭(竹中直人)の口癖でもあった「快なり」を4回言って笑顔。その場面でナレーションも「77歳の天寿を全うしました」と悲壮感なく伝えた。“家康コーナー”では、徳川家康(北大路欣也)も天国のような背景から「慶喜よ。よくぞ生き抜いてくれた」とたたえた。

 今作では個性様々な死が描かれてきた。井上馨(福士誠治)は病床で日本が第一次大戦で躍進する新聞報道に拳を突き上げた途端に「ハハハハ…ハッ」と倒れた。岩倉具視(山内圭哉)は転がって布団に頭を突っ込んだ。徳川斉昭は妻とキスしながら倒れた。派手な演出に違和感がなかったのは、それだけ人物を丁寧に表現してきたからだろう。

 第40回の平均世帯視聴率は12・1%。テレビ朝日系で年一回の「M―1グランプリ2021」が18・5%を出しても崩れなかった。これまでも裏に強敵の人気バラエティーが放送されながらも失速しなかった「青天を衝け」。SNSでも「すでに青天ロス」の声が相次ぐ。関係者によると、撮影現場でも終了を寂しがるスタッフがなかなかカットをかけず、吉沢が長々とアドリブを続けていたという。

 最終回へ向け、北大路家康の言葉を引用したいと思う。「最後まで、私とともに見守っていただきたい」

(NHK担当・浦本将樹)

※視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区

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