荒川ボーイズ小学部が部員増へ指導法改革 ドミニカ流で自主性養う

スポーツ報知
来年の飛躍を誓って全員でダッシュする荒川ボーイズ小学部の選手たち

◆東日本ブロック小学生の部

 部員減少に悩む小学生の部で新たな取り組みが広がっている。1970年の連盟発足と同時に誕生した最古参の荒川ボーイズ(東京東、旧荒川ジュニアシャークス)は、子どもの自主性を重んじる指導方針を取り入れるとともに、行政と連係するためスポーツ教室を手掛けるNPO法人を設立。運動が苦手な低学年児童、未就学児に遊びを通して「体を動かす楽しさ」を教え、長期的な視点で野球人口の増加につなげようとしている。

 年内の公式戦がすべて終了した12月。荒川の選手は来年2月に春季全国大会予選が控えているというのにグラウンドでサッカーを楽しんでいた。若野雅史代表(58)は「子どもたちが『やりたい』というのでやらせています。冬場は選手に1月中旬頃までボールを握らせません。ほかの球技を経験することで野球にない動きを覚えることも大切だし、肩肘を休ませる狙いもある」と説明した。

 長い歴史がありながら、近年は部員不足に苦しみ全国大会は2005年春から遠ざかっている。「何か変えないと、このまま終わってしまう」と危機感を抱いた若野代表は2019年夏、大阪の人気チーム・堺中央(堺ビッグ)ボーイズの練習を見学した。そこでは「大人はほとんど見ているだけ。選手たちがいろいろ考えながら自主的に練習していた」。野球強国・ドミニカ流を取り入れたという自主性を養う育成方法に共感し、スタッフが指示するメニューをこなすだけの従来型の練習から脱却した。

 さらに長年の指導経験を生かし、地域のスポーツ人口拡大にも取り組んだ。NPO法人を設立し、今年5月から運動が苦手な低学年、未就学児を対象に荒川区教育委員会後援の屋外スポーツ教室を新型コロナ拡大期を除いて定期的に開催。鬼ごっこ、Tボールなどの遊びを通じて体を動かすことの楽しさを伝えている。

 すぐに部員増につながってはいないが、選手たちは気にしていない。投手兼遊撃の足立吏優主将は「仲が良く、負けていても諦めないチーム。今は勝てない相手でもいつか絶対勝つつもりで練習しています」と負けん気を見せる。捕手の村山隼柊は「ケンカはするけど、すぐに仲直りします。ピッチャーは右の内山(翼)と足立キャプテン、左に石川(元稀)がいるので、課題の守備と体力作りを中心に練習する」。全国大会予選が行われる大田スタジアムでも存分に楽しむつもりだ。

野球

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請