東京六大学リーグの早大が22日、東京・東伏見の安部球場で年内最後の練習を行った。元ロッテ投手の小宮山悟監督(56)は、来秋のドラフト候補に挙がる中川卓也主将(3年=大阪桐蔭)を本来の三塁から二塁にコンバートすることを明かした。
強力打線を作り上げるために、小宮山監督が大きな決断を下した。今秋のリーグ戦でリーグ9位タイの打率3割3分3厘をマークし、自身初のベストナイン(三塁手)を獲得した中川を、ほぼ未経験の二塁に回すというのだ。指揮官は「チーム事情。中川が三塁にいると、一塁と三塁しか守れないヤツが死んじゃうので」と、独特の言い回しで、その意図を明かした。
中川が二塁に回ることで、打力を武器とする選手を一塁、三塁に配置することが可能となり、打線の強化につながる。中川は「自分がセカンドを守ることで打線に厚みが出てくるし、プロを目指す上でもセカンドを守ることで幅が広がっていくと思う。ずっとサードとファーストを守ってきたので、バウンドの合わせ方や動きが180度違うけど、この冬に基礎をつくりたい」と意気込んだ。