米誌「スポーティングニュース」のライアン・フェーガン記者が21日(日本時間22日)、「スポーツ史上最高のシーズンTOP50」を発表し、エンゼルス・大谷翔平投手を選出した。
投打の二刀流で歴史的なシーズンを過ごした“2021年の大谷”がまたも歴史に名を刻んだ。1886年以降の野球やアメリカンフットボール、バスケットボール、アイスホッケー、サッカー、テニス、ゴルフ、ナスカーなど多岐にわたるシーズン制のスポーツが対象。大谷は今季、投手で9勝2敗、防御率3・18、156奪三振、打者では打率2割5分7厘、46本塁打、100打点、26盗塁と投打の両部門での活躍に焦点が当たった模様だ。
2位はバスケットのウィルト・チェンバレン(1961~62年)、3位がアイスホッケーのウェイン・グレツキー(1981~82年)、4位がゴルフのタイガー・ウッズ(2000年)、5位がバスケットボールのマイケル・ジョーダン(1991~92年)。野球で2位はNFLと掛け持ちでプレーしたボー・ジャクソン(1989年)で、全体7位。大谷と同じ二刀流で活躍したベーブ・ルースはヤンキース移籍後、59本塁打した1921年が11位、73本塁打したバリー・ボンズ(2001年)が12位に入っている。
そうそうたるメンバーが名を連ねている今回のランキング。大谷の活躍が素晴らしかったのは理解出来るものの、米老舗スポーツ誌「スポーツ・イラストレイテッド」が選ぶ「スポーツパーソンオブザイヤー」でも今年2月のスーパーボウルを制し、5度目のMVPに輝いたNFLバッカニアーズのQBトム・ブレイディに競り負けただけに、多くの先人たちの活躍を超えたシーズンと断言するのは、いささか早計のようにも思える。
「スポーツ史上最高のシーズン1位」に選ばれるのは、来年以降、今季を上回ってチームをポストシーズンに進出させるようになってからでも、遅くないのではなかろうか。
蛭間 豊章(ベースボール・アナリスト)
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