大阪代表のV奪回なるか 桐蔭学園3連覇か 東福岡の春冬連覇か 全国高校ラグビー27日開幕 

スポーツ報知
第101回全国高校ラグビー大会組み合わせ

 冬の風物詩、全国高校ラグビー大会が27日、東大阪市花園ラグビー場で開幕する。101回目を数える今大会は、令和になって花園無敗の桐蔭学園(神奈川)が3連覇を果たすのか、今年の全国高校選抜大会(熊谷)を制した東福岡の春冬連覇か、はたまた2校以外のチームが頂点に立つのか。最近15大会は桐蔭学園、東福岡、大阪代表校のいずれかが優勝している。大阪本社所属の私は11月、大阪3地区の予選決勝(花園)を取材してきた。

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【大阪第1地区・常翔学園】

 第1地区は今春近畿大会の王者・常翔学園が9トライを奪い55―5、初出場を目指した関大北陽に大勝。コロナ禍の影響による夏合宿中止などを乗り越え、7大会連続40度目の花園出場を決めた。2トライしたNO8ファイアラガ義信ダビデ(2年)は172センチ、79キロと決して大柄ではないが、相手のタックルをまともに受けない見事なランニングスキル。サモア人の父を持ち、兄の望サムエル(宗像サニックス)は在学時に高校日本代表、同大でも活躍した。野上友一監督は「例年以上に走れる選手が多い」と手応え。伝統の強力FWに走力も加わり、テンポよくボールを動かしていた。

 本大会はBシードで、中部大春日丘(愛知)、日本航空石川、石見智翠館(島根)がいる激戦ブロックに入った。常翔学園は現在、秋田工、天理(奈良)に次ぐ歴代3位の全国98勝。元日の3回戦でブロックを勝ち抜いた時、通算100勝達成となる。短期決戦の大会中に勢いづけば、9大会ぶり6度目Vも視界に入ってくる。

【大阪第2地区・東海大大阪仰星】

 第2地区は東海大大阪仰星が11トライ、71―0で同志社香里に快勝。3大会連続21度目の出場となった。際立ったのが4トライした高校日本代表候補ウィング御池蓮二(3年)の快足。相手ディフェンスをステップやスワーブで巧みにかわすその動きには、インゴール後方で撮影していたこちらも、カメラ越しにつかまえるのに苦労した。本大会でもトライ量産が期待される。攻撃力もさることながら、府予選3試合すべて無失点というディフェンス面も見逃せない。大差をつけても緊張感を切らさず、高校日本代表候補NO8薄田周希主将(3年)ら選手たちが、鼓舞し合いながら戦っていた姿が印象的だった。

 本大会は桐蔭学園、東福岡と同じAシードに選ばれた。昨冬は準々決勝で東福岡と後半ロスタイムが18分間にも及ぶ激闘の末、21―21のドロー。抽選で準決勝進出を逃した。2年生で出場していた薄田主将は「前回は悔しい思いをした。全国大会までにディフェンスなど一つ一つのプレーを詰めていきたい」と細部にこだわり、4大会ぶり6度目の日本一へ突き進む。

【大阪第3地区・大阪桐蔭】

 第3地区は大阪桐蔭が同じ学校法人の大産大付との“兄弟対決”で6トライ、40―0と圧倒した。攻守で目立ったのが高校日本代表候補センターの河村ノエル主将(3年)。フランカーで17年度花園準V、18年度初V時メンバーだった兄・レイジ(関学大)同様、体を張ったプレーでけん引する。昨季は府予選決勝で仰星に敗れ、記念大会枠をかけた近畿地区2府4県の2位校による“敗者復活戦”でも天理に敗戦。9大会ぶりに全国切符を逃したが、今季は2大会ぶり15度目の出場を決め、チームを引っ張る13番は「前回出られなかった反省を生かし、この1年は『接点』にこだわった」と明かす。言葉通り、大産大付戦はブレイクダウン(ボール争奪戦)で圧倒した。

 河村主将に本大会の目標を聞くと「日本一です」と間髪入れず返ってきた。Bシードとなり、同じブロックに前回準優勝の京都成章が同じくBシードで入る。3大会ぶり2度目Vを目指す大阪桐蔭は、30日の初戦でも「接点」を制して波に乗りたいところだ。

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 前回大会はコロナ禍のため全試合が無観客だったが、今大会は第1グラウンドのみで試合が行われる準々決勝(1月3日)から、入場制限をした上で有観客開催となる。2大会ぶりにお客さんが入ってにぎわう日、8強が激突する。優勝争いの興味は尽きないが、何より全50試合が無事開催されることを願っている。(記者コラム・田村 龍一)

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