広島の林晃汰内野手が19日、来季の目標に掲げる20本塁打に向け、ヤクルト・奥川の打倒を誓った。広島市内で開催された広島テレビ「カープフェス2021」に同期の小園と出演。一番苦手と思う投手に日本一のキーマンとなった1学年下の高卒2年目右腕の名前を挙げた。今季対戦は1打席だけながら「一番えぐかった」とリベンジへの思いを強くした。
10月29日の本拠での対戦は初球のスライダーを見逃し、2球目のスライダーは空振りで最後はフォークにバットが空を切って3球三振に倒れた。「スライダー(の軌道)が見たことない。バットに当たらなかった。(次回対戦で)スライダーを打ちたい」と勝負球を狙い打つ考えだ。
高卒3年目の今季は開幕2軍も、6月以降に三塁レギュラーに定着。交流戦では楽天・田中将にも一発を浴びせ、出場102試合で打率2割6分6厘で目標としていた2ケタ10本塁打にも届き、40打点。打順は主に7、8番も、4試合で4番にも座った。ポスティングシステムでメジャー移籍が濃厚な鈴木誠が不在となる来季は4番候補の1人として期待される。
シーズン中は試合前練習で不動の4番だった主砲と同組で打撃を学んだ。「今シーズン、自分はこんなに出られると思わなかった。自分は長打の打者。(来季)クリーンアップは打ちたい」。“ポスト誠也”として、来季は先輩の教えを胸にさらなるブレイクを目指す。