広島の小園海斗内野手が18日、打率3割を目標に掲げる来季の安打量産に向けて“くせ者化”を誓った。今季134安打は、西川に10本差のチーム4位。オフはマツダで一緒に練習する機会が多い先輩外野手と自身を比較して「相手から嫌がられるところが、まだまだ足りないと思う」と課題を明かした。
同じ左打者として、西川から学ぶことは多い。「本塁打とかは僕の方が少ないですけど、タイプ的に似ているというか」と自身と重ね合わせる。先輩の打撃について「結構いやらしいヒットとか、そういうのもある」とチーム最多の144安打を積み上げた要因を分析した。
求めるのは、逆方向への強い打球。「みんな基本に思っていることだけど、しっかりとセンター、ショートの上あたりに強く。そこから変化球が浮いてきたら、引っかかってライト前とか。(西川)龍馬さんも、そんなことを言っていました。(自身は)捉える率がまだまだ低い。追い込まれてからとか、1球1球の大事さだったり。もう少し成長できるところもあると思う」。スイングの精度を高めることで粘りの“いやらしい一打”、その先の長打にもつなげる。
西川は17日の契約更改の席で、メジャー移籍が濃厚な同学年の鈴木誠が不在となる来季について「誠也ぐらい圧倒的な数字を残せば、何も言わずとも(選手が)ついてくると思う。数字で示せたら。誰よりもヒットを打ちたい」と最多安打のタイトルを見据えた。小園も、理想は同じだ。「負けないように。一緒に練習させてもらっているので、そういう思いはあります」。ハイレベルな争いが期待される。