箱根駅伝初出場の駿河台大・徳本一善監督「ビッグボスではないけど、リトルボスくらいにはなりたい」

スポーツ報知
箱根駅伝に初出場する駿河台大。「リトルボス」を名乗る徳本一善監督(右端)は選手の走りを見守った

 第98回箱根駅伝(来年1月2、3日)に初出場する駿河台大が16日、埼玉・飯能市のキャンパスで公式会見を行った。

 法大時代、箱根駅伝史上初めて金髪とサングラスの姿で走ったという伝説を持つ個性派の徳本一善監督は「この会見に臨む前に日本ハムの新庄監督の会見を見ました。ビッグボスではないけど、リトルボスくらいにはなりたいですね」とニヤリと笑いながら話した。

 個性派指揮官の指示は、やはり面白い。「1区の選手は最初のコーナーを先頭で回れ。先頭で回った選手は約7割の確率で区間賞を取るという“都市伝説”がある。俺もそうやって区間賞を取った」。法大2年時に1区区間賞に輝いた男は選手に訴える。

 究極の先手必勝。その注目の1区候補は進境著しい清野太成(3年)とケニア人留学生のジェームズ・ブヌカ(4年)だ。徳本監督は「ブヌカの1区は、あり得ます」と意味深長に話した。

 中学校体育教師を休職し、昨年4月に編入学した31歳の今井隆生(4年)は今大会有数の注目選手。予選会(10月)以降、精彩を欠いたが、徳本監督に「守るな。お前に守るべきものは何もない」とゲキを飛ばされ、復調気配。「私の持ち味は魂の走り。攻める走りをしたい」と表情を引き締める。

 今井の中学校教師時代の教え子の永井竜二(3年)もメンバー入り。「今井と永井のタスキリレーも面白いですね」と徳本監督は異例の“師弟リレー”の実現の可能性も示唆する。

 「現時点では20番と思っています。でも、優勝を狙ってます。そう、書いてもらっても、結構です」と徳本節をさく裂させた。個性派監督率いる個性派チームの初挑戦は、今大会の大きな見所となる。

スポーツ

個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請 報知新聞150周年
×