【こちら日高支局です・古谷 剛彦】米G1馬フィレンツェファイアがスタッドイン 需要が高まる短距離&ダート路線の新星へ

スポーツ報知
来年からアロースタッドで供用されるフィレンツェファイア(カメラ・古谷 剛彦)

 15日は川崎競馬場で、2歳ダート王決定戦「第72回全日本2歳優駿」(交流G1)が行われる。JBC2歳優駿、兵庫ジュニアグランプリのワンツーがともに出走。南関東重賞の勝ち馬もそろい、ハイレベルな争いが期待される。

 近2年は南関東生え抜きが勝利を収めたが、今年は中央勢のダート戦線もレベルが高い。個人的に期待しているのは、2戦2勝のドライスタウトだ。前走のオキザリス賞で力強く抜け出した末脚は、距離が延びても対応可能と見ている。父は来年で19歳を迎えるシニスターミニスターだが、テーオーケインズがチャンピオンズCを制し、JRA・G1勝ち馬を初めて送り出した。今年の種付料は、過去3年より50万円アップの250万円(受胎条件)だったが、6年連続100頭超えとなる106頭と交配。北海道市場での人気もあり、来年の種付料は350万円(受胎条件)とさらに上がっても問い合わせは多く、馬産地では安定の人気を誇る。交流重賞の好走馬を相手に、どんな走りを見せるか、非常に楽しみだ。

 シニスターミニスターなどをけい養するアロースタッド(北海道新ひだか町)に、新たな仲間がスタッドインした。2017年のシャンペンS(米G1)など重賞9勝のフィレンツェファイア(牡6歳、父ポセイドンズウォリアー、母マイエヴリーウィッシュ)が14日、アロースタッドに到着した。同馬は、シャンペンSで大外強襲を決め、2歳でG1勝ちを果たした。今年も2つの重賞を制し、フォアゴーS(G1)ではヤオポンとの追い比べの際、噛みつきにいった分の差で2着に敗れたことでも有名となった。アメリカ競馬の祭典で有名なブリーダーズカップは、カテゴリーの違いはあるものの、5年連続で出走。昨年はBCスプリントで3着に追い込むなど、3度の入着実績がある。

 矢野牧場代表で、フィレンツェファイアのシンジケート会長も務める矢野亨憲さんは「けがなく5年間も、2歳からトップクラスで戦い、重賞9勝を含む14勝を挙げるなど、どの世代と戦っても一流であり続けた素晴らしい馬です。日本で繁殖牝馬となっているレディジョアンなどがいる優秀な母系に加え、スペイツタウンの血を日本に導入したいと思いから、長いスパンで注目していました。登竜門のシャンペンSでは、のちにBCジュベナイルを制したグッドマジックや、G1・3勝のコディアックカウボーイなどを破り、3歳時のドワイヤーSでメンデルスゾーンらを突き放したレースも印象強く、非常にポテンシャルは高いと思います。国内の市場を見ていると、短距離馬、ダート馬の需要が高まっている印象があります。アロースタッドは、サウスヴィグラスがいなくなり、シニスターミニスターも高齢を迎え、後継となる馬をけい養したいという思いがあります。申し込みも多く、注目して頂いているのはありがたく思います」と期待を寄せる。

 矢野さんが強調した2つのレースを含め、息の長い末脚を武器に重賞を勝ち抜いてきたイメージが強い。しかし、連覇を成し遂げた今年のG2・トゥルーノースS(ダート1300メートル)のように、内から先手を主張しながら堂々と逃げ切ったレースもあり、6ハロンからマイルまで、あらゆる戦法で活躍したフィレンツェファイアへの期待は膨らむ。種付料は150万円(受胎条件)に設定されている。

(競馬ライター)

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