【広島】大瀬良大地、来季は「キャリアハイの数字を」開幕投手も譲らん　３年総額８．１億円正式サイン

　広島の大瀬良大地投手が１４日、広島市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、３０００万円増の年俸１億８０００万円プラス出来高（金額は推定）の３年契約でサインした。故障離脱がありながら、最終的に２年ぶり２ケタ１０勝を挙げた今季は「最低限」と振り返る。「年齢的にも３０歳に乗っかって一番、脂が乗っていると思う。キャリアハイの数字を出せるように」と１５勝で最多勝を獲得した１８年超えの活躍を誓った。

　今季取得した国内フリーエージェント（ＦＡ）権を行使せずに残留を決めた右腕。球団とは再契約金１億２０００万円と出来高を含め、３年総額８億１０００万円の大型契約を結んだ。今季は投手キャプテンを務め、来季からは選手会長に就任する。チームリーダーとして開幕投手へも強いこだわりを抱く。今季まで３年連続で務めてきた。「やはり特別なマウンド。競争になるとは思うので、競争に勝っていく中で開幕のマウンドに立てるように」と力を込めた。

　開幕投手のライバルには今季最多勝の九里がいる。東京五輪で日本代表として活躍した森下も、すでに名乗りを上げている。「（森下は）能力だけで言ったら抜けていると思うし、これからのカープを背負ていかなきゃいけない選手だと思うけど、まだまだ経験や実績じゃ負けないぞと。いい刺激をもらいながらまた僕も彼や（九里）亜蓮だったり、いろんな投手に刺激を与えていける存在でありたい」とプライドをのぞかせた。

　今季チームは終盤に驚異の追い上げでＣＳ争いを繰り広げたが、４位に終わり、３年連続Ｂクラス。「カープに残ると決めた以上はカープのために、ファンの皆さんのために腕を振りたい。選手会長にもなって責任も増してきたと思う。いろんなものをこの背中で背負って戦っていきたい。その中で優勝、日本一に向けて頑張っていきたい」と決意を示した。