俳優・吉沢亮主演のNHK大河ドラマ「青天を衝(つ)け」(日曜・午後8時)第39話が12日に放送され、世帯平均視聴率が11・9%だったことが13日、分かった。
初回は20・0%を記録。前作「麒麟がくる」の初回19・1%を上回り、13年「八重の桜」の21・4%以来8作ぶりの20%台発進。東京五輪期間に3週間放送休止し、約1か月ぶりの再開となった第24話は14・3%。東京パラリンピック期間の休みを経て約3週間ぶりの放送再開となった第26話は12・7%。
衆議院選挙特番の影響で、午後7時10分からの放送となった第33話は11・9%。通常放送に戻った第34話は14・4%。第35話は12・9%。第36話は12・2%。第37話は12・0%。第38話は12・6%と推移。今回は0・7ポイント減だった。
24年度から新1万円札の顔になる実業家・渋沢栄一を描く物語。渋沢は幕末から激動の時代を生き抜き、約500の企業を育て、91歳まで生きた。吉沢が大河初出演で主演を務める。栄一の父親役を小林薫、母親役を和久井映見、幼なじみで妻になるヒロインの尾高千代役を橋本愛が演じるほか、栄一に大きな影響を与える15代将軍・徳川慶喜役で元SMAPの草ナギ剛が出演する。
第39話は「栄一と戦争」。栄一(吉沢)は、ホワイトハウスでルーズベルト大統領と会談。日本の軍事面のみが注目され、経済への評価がまだまだ低いことを痛感する。やがて、日露戦争が勃発。財界の代表として戦争への協力を求められた栄一は、公債購入を呼びかける演説をするが、その直後に倒れてしまう。
栄一の見舞いに訪れた慶喜(草ナギ)は、“生きてくれたら、自分のことは何でも話す”と、涙ながらに語りかける。栄一たちは、慶喜の功績を後世に伝えようと、伝記の編纂(へんさん)を始める…という展開だった。(数字は関東地区、ビデオリサーチ調べ)