今季限りで現役を引退した元日本ハム投手の斎藤佑樹氏が10日、「株式会社斎藤佑樹」を設立したことを自身のインスタグラムで発表した。また同時に公式サイト(https://saitoyuki.jp/)もオープンさせた。
斎藤氏は事務所に所属するのではなく、自ら会社設立したことについて「自分で自分の道を切り拓いていくんだという気持ちで、まずは会社をつくってみようと思いました」と説明した。
起業した目的は「野球人生のなかで感じてきた問題意識のようなものがいくつもあるので、それに対してなんらかできることがないかを考えて、カタチにしていきたいと思っています」と説明した。「さまざまな分野の人や企業の方々と組むことで見つけて、実現していくことを目指しています。それによって、自分を育ててくれた野球を、より素晴らしいものにしていきたいです」と夢を語った。
◆斎藤氏の会社設立説明全文
この度、会社を立ち上げてこれからのキャリアをスタートさせることにしました。同時に今日12月10日18時からホームページも開設しました。プロフィール欄にURLは載せています。
引退を決めるまでは、とにかく投げられなくなるまで投げるという気持ちでやっていたので、引退してからどうしようかという不安はいつもあったものの、具体的なことはほとんど何も考えていませんでした。
考えたのは引退を決めてからなので、正直、まだまだ決まりきっていない部分がたくさんありますし、これから社会勉強していきたいなと思っています。そういうなかで会社を立ち上げるなんて甘いんじゃないかというご指摘もあるかもしれませんが、どこかに所属して面倒を見てもらうというよりは、自分で自分の道を切り拓いていくんだという気持ちで、まずは会社をつくってみようと思いました。会社もできちゃったし、やらなきゃまずいでしょって自分を奮い立たせていこうと思います。
番組だったりメディアからのオファーをいただけることはとてもありがたいです。
ただ会社をつくってやりたいと思っていることはちょっと別にあって。野球人生のなかで感じてきた問題意識のようなものがいくつもあるので、それに対してなんらかできることがないかを考えて、カタチにしていきたいと思っています。あくまで例えばですが、野球をする選手やスタッフの働きやすさだったり。野球を見る人たちがもっと楽しめる場づくりだったり。怪我と向き合うときのメンタルの管理だったり。野球をする小中高生の育成だったり。選手のセカンドキャリアだったり。地域との関係性だったり。他にも僕がまだ気づいていない問題もたくさんあると思います。それらをより良くするためのアイデアを、さまざまな分野の人や企業の方々と組むことで見つけて、実現していくことを目指しています。
それによって、自分を育ててくれた野球を、より素晴らしいものにしていきたいです。