箱根駅伝登録選手発表 駒大の鈴木芽吹、青学大の岸本大紀がメンバー入り 創価大の小野寺勇樹は外れる

駒大・鈴木芽吹
駒大・鈴木芽吹

 来年1月2、3日に行われる第98回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝、報知新聞社後援)を主催する関東学生陸上競技連盟は10日、出場21チームの登録選手16人を発表した。

 前回覇者&今季の全日本大学駅伝Vの駒大と、分厚い選手層を誇る青学大が2強と目される。国学院大、順大、東京国際大、創価大も流れに乗れば優勝争いに加わる力を持つ。さらに早大、明大、東洋大も上位を狙う。優勝争いが激化することは必至だ。

 駒大は故障のため、秋以降、レースから遠ざかっている「準エース」の鈴木芽吹(2年)がメンバー入りした。5月の日本選手権1万メートルでは実業団選手に交じり、3位と健闘。前回の箱根駅伝は山上りの5区を区間4位と堅実に走り、13年ぶり7度目の優勝に貢献した。12月4日の日体大長距離競技会1万メートルで日本歴代2位&日本人学生新記録の27分23秒44で走破した大エース田沢廉(3年)は、当然、メンバー入り。強力な「2枚看板」を中心に連覇を目指す。数少ない懸念材料は前回、山下りの6区で歴代3位の好記録で区間賞を獲得した花崎悠紀(4年)が外れたこと。6区にも新戦力が台頭すれば連覇は、さらに近づくだろう。

 2年ぶり6度目の優勝を狙う青学大は、前々回大会の2区で日本人1年生最高タイムの1時間7分3秒の区間5位と快走し、優勝に貢献した岸本大紀(3年)が2年ぶりに登録メンバー入りを果たした。2年時の昨季は股関節痛などのため、学生駅伝をすべて欠場。今季の全日本大学駅伝3区で約1年10か月ぶりの駅伝復帰を果たし、日本人トップの区間3位と好走。原晋監督も「さすが駅伝男」と絶大の信頼を寄せる。しかし、その後、軽度の故障が発生し、11月24日のMARCH対抗戦1万メートルを欠場。12月に入り、故障が回復に向かったため、メンバー入り。岸本が本来の勝負強さを発揮することがV奪回の鍵となりそうだ。

 箱根駅伝予選会(10月、東京・立川市)で8位通過を果たし、悲願の初出場を決めた駿河台大は、中学体育教員を休職し、編入学した31歳の今井隆生(4年)が登録メンバーに名を連ねた。高齢選手の正確な記録は残っていないが、極めて異例の三十路(みそじ)の箱根駅伝ランナーとなる。戦前、また、現在は年齢制限がなく、39年大会に33歳131日で5区区間賞に輝いた村社講平(中大)が最高齢出場とされる(ちなみに1992年までは27歳以下という年齢制限があり、87年大会に28歳だった駒大4年の大八木弘明(現監督)は出場できなかった)。今大会の往路を31歳124日、復路を31歳125日で迎える今井のガッツある走りが注目される。

 東京五輪3000メートル障害で7位入賞を果たした順大の三浦龍司(2年)、東洋大のスーパールーキー石田洸介、2区と3区の区間記録を持つ東京国際大のイェエゴン・ヴィンセント(3年)ら各校の注目選手は順当にメンバー入りを果たした。

 登録メンバーに選ばれる選手がいる一方で、残念ながら外れた選手もいる。

 前回の最終10区(23キロ)の残り2・1キロで駒大の石川拓慎(当時3年)に逆転され、惜しくも初優勝を逃しての2位だった創価大は、その10区を走った小野寺勇樹(4年)が登録メンバーから外れた。小野寺は11月28日の東海大長距離競技会1万メートルで自己ベストに0秒57差に迫る29分27秒71で走破。榎木和貴監督は「あれから、よく立て直してきた」と小野寺の約11か月間の奮闘を高く評価した。その上で「ただ、勝負の世界。当然、公平にメンバーを決めます。みんな、箱根駅伝を走りたいのですから」と厳格に話した。チームのレベルアップによって小野寺は登録メンバーから外れ、出場選手としてリベンジすることはかなわなくなったが、最上級生としてチームをサポートすることになる。

 前回5位の東海大はエースの石原翔太郎(2年)が故障のため、メンバーから外れた。昨季、石原はルーキーながら全日本大学駅伝4区、箱根駅伝3区で区間賞を獲得。「区間賞獲得率100%」の石原を欠く東海大は、箱根駅伝初出場となるエース格の市村朋樹(4年)らを中心に戦う。

 12月29日に1~10区と補欠6人の登録が行われる。往路(2日)、復路(3日)ともにスタート時間(午前8時)の1時間10分前の午前6時50分に当日変更が可能。ただ、変更は区間登録選手と補欠選手の入れ替えだけで区間登録選手の変更はできない。前々回まで交代は4人だったが、前回から6人に拡大。一日に交代できる枠は4人まで。外国人留学生は登録が2人以内で出場が1人以内。

 主催の関東学生陸上競技連盟(関東学連)は新型コロナウイルス感染防止対策として「観戦・応援目的での外出はお控えください」というメッセージを2年連続で発信。沿道には本来の熱気はまだ戻ってこないが、それでも学生ランナーはコロナ禍前と変わらずに熱く走る。シード10校、予選会通過10校、オープン参加の関東学生連合の計21チームがコロナ禍の2年目の大会に臨む。

 「2強」と目される駒大と青学大の登録メンバー16人は以下の通り(名前、学年、出身高校)。

【駒大】

新矢 連士(4年)星稜

佃  康平(4年)市船橋

大坪 幸太(3年)小林

田沢 廉 (3年)青森山田

東山 静也(3年)高岡向陵

山野 力 (3年)宇部鴻城

青柿 響 (2年)聖望学園

赤星 雄斗(2年)洛南

金子 伊吹(2年)藤沢翔陵

唐沢 拓海(2年)花咲徳栄

白鳥 哲汰(2年)埼玉栄

鈴木 芽吹(2年)佐久長聖

花尾 恭輔(2年)鎮西学院

安原 太陽(2年)滋賀学園

佐藤 条二(1年)市船橋

篠原倖太朗(1年)富里

【青学大】

飯田 貴之(4年)八千代松陰

高橋 勇輝(4年)長野日大

湯原 慶吾(4年)水戸工

岸本 大紀(3年)三条

近藤幸太郎(3年)豊川工

関口 雄大(3年)豊川

中倉 啓敦(3年)愛知

中村 唯翔(3年)流通経大柏

西久保 遼(3年)鳥栖工

宮坂 大器(3年)埼玉栄

横田 俊吾(3年)学法石川

佐藤 一世(2年)八千代松陰

志貴 勇斗(2年)山形南

太田 蒼生(1年)大牟田

田中 悠登(1年)敦賀気比

若林 宏樹(1年)洛南

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