J1仙台 ベガルタの苦闘を担当記者がシーズンを振り返る(下) 原崎体制で「必ず1年でJ1復帰」

スポーツ報知
4日の鹿島戦の前半、選手を鼓舞する仙台・原崎監督

 11月20日にホーム・湘南戦で0―2の完敗。仙台の降格が決まった。手倉森誠前監督(54)は退任となり、ヘッドコーチ(HC)だった原崎政人監督(47)が後を引き継いだ。前監督の考案した練習メニューのサポートに徹していたHC時代からメニューを一変。「手倉森監督の全員攻撃、全員守備をベースに、リアクションで待つのではなく、自分たちで仕掛け、試合の主導権を握っていく」と積極性を植え付けた。

 初陣となった27日の福岡戦(2△2)では、前半はボールを動かしていく部分でミスも目立ったが、後半は「相手のスペースをついて行こう」と修正。相手の鋭いプレスにもひるまず、選手たちも「アグレッシブなサッカーを見せられた」と手応えを感じていた。短い準備期間にもかかわらず善戦したことが後押しになり、クラブは原崎監督の来季続投を決断した。

 12月4日のリーグ最終戦では、今季4位の鹿島を相手に堂々と戦い0―1で惜敗。2試合を終えて、選手たちからは「対人、ボール回し中心の練習から、原崎監督になってビルドアップやプレッシャーをかけにいく事など実戦のリアルがある練習に変わった。試合に生きていると思います」と満足度が高かった。勝利こそつかめなかったが、原崎監督の方向性は求心力を得ることに成功し始めている。

 J2で戦う来季に向けては、既存の戦力をどの程度維持できるかが最初のカギになる。今季チームトップ6得点のFW西村拓真(25)はJ1複数クラブからオファーがあり、クラブは諦めず慰留に努めている。GKスウォビィク(30)はFC東京への移籍が既に決定的で、202センチのGKストイシッチ(24)と、U―22日本代表GK小畑裕馬(20)を次の正GK候補として競わせる方針だ。

 大卒ルーキーながら主力のDFアピアタウィア久(23)にも複数クラブが関心を示し、DF真瀬拓海(23)は正式なオファーはまだ届いていないようだが、J1クラブが獲得候補としてリストアップしているという。DF吉野恭平(27)、MF松下佳貴(27)らも引き留められれば来季に向けて心強い。

 シーズンのラスト2試合、原崎監督の起用に応える活躍を見せたブラジル人FWフェリペカルドーゾ(23)については、期限付き移籍延長の交渉中だ。新たな日本人ストライカーの獲得にも動き出している。

 クラブは1年でのJ1復帰を目標に掲げる。原崎監督は「必ず魅力のある、強いチームを作る。必ず1年でJ1に復帰します」と決意。覚悟を持って戦う新指揮官と共に戦力を整え、タフな戦いが待ち受けるJ2へ臨む。

 

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