映像化NGが恨めしい…宝塚宙組・芹香斗亜「しゃべくり倒し」の代表作

スポーツ報知

 7日に東京公演を終えた宝塚歌劇宙組「プロミセス、プロミセス」(翻訳・演出、原田諒)は、芹香斗亜(せりか・とあ)の代表作と言っていい会心作。ライブ配信、CS放送、映像ソフト化、すべてNGというブロードウェー・ミュージカル宝塚版の悲しき“あるある”が恨めしい。公演ライブCDは発売されるのはファンには救いだろう。

 うだつの上がらない平社員チャック(芹香)が主人公。会社の重役連中から、浮気用にアパートを貸すよう懇願され、人事部長シェルドレイク(和希そら)とも“契約”を交わして出世の道を歩むが、チャックが思いを寄せるフラン(天彩峰里)がシェルドレイクの愛人だったと知ることに…。

 軽妙洒脱なビリー・ワイルダー監督の名作映画「アパートの鍵貸します」が原作。フランの自殺未遂に話は展開するが、深刻にはならず、切なくも心踊る喜劇に。「宝塚歌劇では異色で、珍しいタイプのお芝居」と芹香。チャックは舞台と観客をつなぐ橋渡しも兼ね、セリフ量も膨大で「しゃべくり倒し」だが、苦心を感じさせない軽やかさは関西人(神戸出身)のお笑いセンスを持つ芹香ならでは。花組時代の2015年春に2番手になり約6年半。出世の「約束」を意味する題意に、さらに上へと願うファンの思いが重なったはず。

 3期下でも、芹香より上の立場を演じて貫禄さえ感じさせた和希も頼もしい。10日に雪組に組替え。「和物の雪組」での新境地も楽しみだ。和希と「夢千鳥」(4月上演)で情念バトルを演じた天彩の華やかさと順調な成長も目を見張った。(ペン&カメラ・政)

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