衣料品通販大手ZOZO創業者・前澤友作氏(46)が搭乗したロシアのソユーズ宇宙船「MS―20」は、日本時間8日午後10時41分に国際宇宙ステーション(ISS)とドッキングに成功した。この後、日本時間9日午前1時11分にハッチが開かれて、ISSに移った。ISSには約12日間滞在する予定。
ソユーズはこの日の日本時間8日午後4時38分、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられた。ドッキング前の交信の音声には時々日本語で「うわぁ、やば」などの声が混じっていた。さらに成功後には「ちょうど6時間ですね」「ただいま到着しました」との声もあった。
ISSに移動しウェルカムセレモニーではクルー全員で記念撮影を行った後、手渡されたマイクを回転させて浮かぶことを楽しむなどして、前澤氏は「宇宙だよ。着いちゃったよ」「本当にあったよ、宇宙が。ステーションも」などと“第一声”を伝えた。
地上との交信では、子どもから「パパ身長伸びた?」「帰ってきたらいっぱい話を聞かせてね」など呼びかけられて、会話を楽しんでいた。
同乗者として、前澤氏の関連会社役員の平野陽三氏と、ロシア人操縦士のアレクサンダー・ミシュルキン宇宙飛行士が搭乗。ISSに滞在し、民間人宇宙渡航者ならではの試みとして、「宇宙って実際どうなの?」をテーマに、ISSへの渡航・滞在、そして帰還に至るまで全行程を前澤YouTubeチャンネルで公開を予定しているという。