【ヤクルト】高津臣吾監督、正力賞初受賞を「支えてくれた」恩師・野村克也氏の金言とは

スポーツ報知
優勝報告のためヤクルト本社を訪れた高津監督は、クリスマスツリーの前で笑顔を見せた(カメラ・宮崎 亮太)

 プロ野球の発展に貢献した監督、選手らに贈られる「正力松太郎賞」の選考委員会が7日、都内で行われ、ヤクルトを20年ぶりの日本一に導いた高津臣吾監督(53)が初めて受賞した。高津監督には賞金500万円とメダル、特別賞の2人には賞金300万円とメダルが贈呈される。

 引き締まった表情で高津監督が喜びを語った。この日の午前にオーナー報告を終え、午後に都内の球団事務所を訪問中、正力賞の初受賞が決まった。球団では01年の若松勉監督以来20年ぶり、5人目の快挙。「チームのみんながそこに導いてくれた。皆さんに感謝している。あまり実感がない」。口から出たのは、日本一をつかんだナインへの感謝だった。

 2年連続最下位からチームを立て直し、6年ぶりのリーグV、20年ぶりの日本一を達成。前年最下位からの日本一は61年ぶりだった。選手を細かく観察して大きな離脱者なく1年を戦い抜き、「絶対大丈夫」などの力強い言葉が選手の背中を押した。座長の王貞治選考委員は「言葉の力」を高く評価。指揮官は「チーム全体として今年は勝ってきた。監督としての言葉もその一部だったのかな」と振り返った。

 恩師・野村克也さんも1993年に同賞を受賞しているが「肩を並べたなんて思っていない」。最後に対面した昨年1月のOB会では「しっかり頭を使え。最下位のチームなんだから」と背中を押された。「その言葉通り、信じてやってきた。僕を支えてくれた大きな言葉」。11日には神宮球場で野村さんをしのぶ会を実施予定。「いい報告ができると思う。さすがに褒めてくれるんじゃないですか」と恩師を思った。

 特別賞を受賞した侍ジャパンの稲葉前監督は、ヤクルト時代のチームメートでもある。「何か縁を感じる。野村監督のもとで一緒にやった我々が、プロ野球の発展、面白さというところでこれからも貢献していきたい」。受賞を励みに、さらに野球界を熱く盛り上げていく。(小島 和之)

 ◆正力松太郎賞 1934年に日本初のプロ野球チーム・大日本東京野球倶楽部(現巨人)を創設し、日本のプロ野球発展に大きな功績を残した故・正力松太郎氏(元読売新聞社社主)を記念し、77年に制定された。その年の日本プロ野球界で最も貢献した競技者(監督、コーチ、選手、審判)に授与される。

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