得点王・横浜FM前田大然は着付師派遣し羽織はかまで堂々の登場…「この場にふさわしい正装を」

得点王に輝いた横浜M・前田大然(カメラ・宮崎 亮太)
得点王に輝いた横浜M・前田大然(カメラ・宮崎 亮太)

 Jリーグの年間表彰「Jリーグアウォーズ」が6日、都内のホテルで行われた。横浜MのFW前田大然は今季23ゴールでプロ初の得点王。クラブとしては19年シーズンのMFマルコスジュニオール、FW仲川輝人以来の受賞となった。

 例年であれば、貸与されるタキシードを着て受賞者は登場するが、コロナ禍の影響で各クラブで用意することになっていた。前田は”目立っていこう”とクラブとの話し合いにより、着付師を会場まで派遣して羽織はかま姿で登壇。「この場にふさわしい正装をしてきた」と前田なりの”正装”で「誰でもなれるものではない。チームメートがあってのこと。チームメートに感謝したい」と真っ先に感謝を伝えた。

 最終節まで続いた川崎FWレアンドロダミアンとの得点王争いを「残り3節くらいで(得点王)いけるんじゃないかと思ったけど、ダミアン選手がすごい勢いで追い上げてきたのでやばいと思った(笑い)」と振り返って本音を明かしつつも、「お互いに取れて光栄です」と喜んだ。

 Jリーグ屈指のいだてんのスプリント回数は、Jリーグが発表している今季のランキングではベスト15のうち、トップを含め12を前田の記録が占める。8月15日の大分戦では64回と自身が持つリーグ歴代最多を更新。攻守にわたる献身的なプレーを「スプリントが増えるほどチームが助かる」と誇り、今季は走力を得点につなげる術も体得した。急加速でDFの前に出て一足先にクロスに触る「ゴール前の駆け引き」も覚え、クラブが貫く攻撃サッカーの中心で昨季の3ゴールから大きく飛躍した。

 山梨学院高時代は素行不良で1年間の出禁も経験した。実家の大阪から数日おきにご飯を作りにきてくれる母・幸枝さんをはじめとした家族の存在、サッカーする環境を与えてくれた地域クラブの存在。「一人でサッカーはできない」とサッカーができる喜びを心の底から感じ、独りよがりなプレーではなく、常に「仲間のために」「チームのために」と一番に考えるようになった。

 卒業後、J2松本から始まったキャリアは6年目。優勝こそ川崎に譲ったが、チームは2位で来季ACL出場権を獲得し、個人としても初めて栄冠をつかんだ。前田は来季スコットランド・セルティックへの移籍が決定的で交渉は大詰め。日本のトップを走るストライカーは、まだまだ高みを目指して走り続ける。

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