2連覇の川崎の象徴レアンドロダミアンがMVP 期待はずれの1年目から3年目の進化

スポーツ報知
最優秀選手賞に輝き、笑顔を見せる川崎・レアンドロダミアン

 Jリーグの年間表彰「Jリーグアウォーズ」が6日、都内で行われた。23得点で得点王に輝きリーグ連覇を果たした川崎の元ブラジル代表FWレアンドロダミアン(32)が、最優秀選手賞(MVP)を初受賞。優勝、得点王との“3冠”は7人目となった。他にも東京五輪代表FW旗手怜央(24)ら7人が選出された川崎の強さを、井上信太郎記者が読み解く。

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 名前を呼ばれると、堂々とスポットライトを浴びた。優勝、得点王に加え、MVPを手にしたダミアンは「本当に幸せな気持ちでいっぱいです。チームのために、勝つために、やり続けると思ってプレーしている。チームメートがいたからこそもらうことができた」と感謝した。

 30歳を超えて進化を遂げている。元ブラジル代表、12年のロンドン五輪得点王と輝かしい実績をひっさげ、19年に加入。だがFW小林悠とのポジション争いもあり、期待からはほど遠い9得点止まり。パスサッカーの中で、チームも、個人もなかなかかみ合わなかった。

 それでも昨季は得点を取るというストライカーの仕事に加え、前線からの積極的な守備でチームの優勝に貢献。仲間からの信頼を獲得すると、来日3年目の今季は23得点で得点王になった上、リーグ3位の8アシストを記録。また副主将に就任し、見た目からは想像できない甲高い声でチームを鼓舞してきた。

 鬼木達監督(47)は「一番前で体を張るところやボールを追う姿が、チームに勇気を与えてくれる。いろんなことをやり続ける姿勢が得点王につながった。本当に一年一年成長している」と目を細めた。

 この元セレソンをも成長させる競争力こそが川崎の強さ。シーズン途中には日本代表FW三笘薫と同MF田中碧が海外に移籍。それでも途中で加入したFWマルシーニョやルーキーMF橘田らが台頭し、チーム力を落とさなかった。主将の日本代表DF谷口ですら「代表に入ったからといって、ポジションが確立されているわけではない」という危機感があるからこそ、川崎が王者として君臨し続けることができる。

 来季は19年に達成できなかった3連覇、そして悲願のACL初制覇に再チャレンジする。「ACLを勝ち取りたいと思っている」とダミアン。川崎の時代はまだまだ続く。(井上 信太郎)

 ◆レアンドロダミアン(本名、レアンドロ・ダミアン・ダ・シウバ・サントス)1989年7月22日、ブラジルのジャルジン・アレグレ生まれ。32歳。サンタカタリーナ州のアトレチコ・イビラマの下部組織で育ち、2009年にインテルナシオナルに加入。ロンドン五輪では銀メダルと得点王を獲得。スペインのベティスなどでもプレーし、19年に川崎に加入。ブラジル代表では11年にデビューし、国際Aマッチ17試合3得点。188センチ、90キロ。

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