東京・新宿区内の3劇場支配人らが6日、都内で「劇場都市TOKYO演劇祭」(来年1月10日~3月31日)を行うことを発表した。
この日の会見には、演劇祭実行委員を務めるサンモールスタジオ代表取締役・佐山泰三氏、シアター風姿花伝支配人・那須佐代子氏、雑遊支配人・高木エルム氏が出席した。
佐山氏は、演劇祭開催に向けて「コロナ禍で演劇を開催するのに大変厳しい状況が続く中、このまま黙っていても何の解決にもならない。劇場が一致団結して盛り上げることで、劇団や演劇全体の力にもなるのではないか。いずれは小中学校の生徒さんらも招待したい」と意気込みを語った。
那須氏も「これまで、小劇場同士がなかなか連携して何かをやることがなかった。今回は3劇場ですけど、ゆくゆくは東京全体をカバーするような演劇祭になれば」と期待を込めた。
演劇祭のこけら落とし公演として、サンモールスタジオで「ナビゲーション」(来年1月13日~16日)を上演。同作の脚本は、日本テレビ系ドラマ「ごくせん」シリーズの脚本を手掛けた江頭美智留氏が担当。主演を女優・鳳恵弥が務め、アニメ「ポケットモンスター」などの声優を務める松本梨香らが出演する。
演劇祭では、期間内に上演された作品の中から、各劇場支配人や演劇評論家らの審査により最優秀作品賞を決定する。今後、新宿区の後援や企業などにも協力を呼びかける予定。来週には、公式HPが運用開始となり参加劇団や作品などの詳細が発表される。