落語家の三遊亭円丈(さんゆうてい・えんじょう、本名・大角弘=おおすみ・ひろし)さんが11月30日、午後3時5分に心不全のため都内の病院で亡くなった。76歳だった。
落語家・三遊亭円楽(71)は「訃報に接し残念です。いろいろな節目で話ができて良かったですが、また一人、円生師匠の血脈が亡くなり寂しい思いです」と円丈さんをしのんだ。
円楽にとっては、師匠(5代目・円楽さん)の弟弟子で、同じ円生一門。落語協会分裂騒動で円楽は師匠とともに落語協会に戻らず、復帰した円丈さんと疎遠になったが、円丈さんの執筆した著書の事実関係を円楽が指摘したことが縁で意気投合。2014年から浅草演芸ホールで合同の「三遊ゆきどけの会」(現在は「三遊落語会」)を開催している。
円丈さんの弟子とも交流があり「古典から新作までできる芸風をきちんと弟子に残しています! ここ何年か苦しい思いだったとお弟子さんから聞いてました。ゆっくり休んでください。三遊亭の流れは皆で、守り高めていきます。お疲れ様でした」と話した。