【チャンピオンズC】これぞ帝王の走り!テーオーケインズ6馬身差V 松山弘平騎手「ダート界を引っ張る存在になって」

スポーツ報知
馬なりで後続をぶっち切ったテーオーケインズ(右)。ソダシ(右から3頭目)も歯が立たなかった

◆第22回チャンピオンズC・G1(12月5日、中京・ダート1800メートル=良)

 ダート界の頂点を決める第22回チャンピオンズC・G1(5日、中京)は、1番人気のテーオーケインズ(牡4歳、栗東・高柳大厩舎)が直線ぶっちぎりの圧勝でJRA・G1初制覇を飾った。開業4年目のトレーナーもうれしいJRA・G1初V。一方、ダート初挑戦が注目された桜花賞馬ソダシ(牝3歳、栗東・須貝厩舎)はハナを奪うも12着。2番人気に支持されたが、デビュー以来ワーストの大敗となった。

 一瞬で勝負を決めた。ラスト300メートル。テーオーケインズが軽く押された程度で先頭のインティをかわすと、ターフビジョンで後続との差を確認した松山は一気に手綱を動かした。3馬身、4馬身…。どこまでも伸びていきそうな人馬一体の走りに、他馬の追撃が止まって見える。ゴール前は流す余裕を見せながら、2着とは6馬身差。次元の違う走りに衝撃が走った。

 検量室前に引き揚げてきた松山は「めっちゃ強かった!」と声を弾ませた。前走のJBCクラシックでは1番人気ながらも、出遅れが響いた4着。しかし、今回は課題のゲートも五分に出した。「すごく悔しくて、今回は何とか結果を出したかった。テーオーケインズがすごく強い馬だと証明したかったんです」とホッとした表情を浮かべた。

 強い思いが届いた。高柳大調教師は開業4年目でJRA・G1初制覇。レース前から「思い入れがあります」と力を込めていた。助手時代に色々と教えてもらい、尊敬する安田隆調教師がトランセンドで初めて勝ったG1が2010年のこのレース(当時はジャパンCダート)。今やJRAのG1・13勝を誇る偉大な師匠と同じ第一歩を踏み出した。「先生の後に続けるように頑張りたいと思います」と笑みがこぼれる。

 白毛のアイドルホース、ソダシの二刀流が注目を集めた大一番。しかし、結果的には今まですべてダートを走ってきたスペシャリストが圧倒的な強さを見せつけた。今後は未定だが当然、海外なども視野に入ってくるだろう。「どんどんパワーアップして、今日も前走より軸がしっかりして、力強い走りをしていました。ダート界を引っ張るような存在になってほしい」と松山は期待した。1週前に有終Vを飾ったコントレイルと同じ4歳世代から、今度は砂上に出現したニュースター。進化を続ける視線の先には無限の可能性が広がっている。(山本 武志)

 ◆テーオーケインズ 父シニスターミニスター、母マキシムカフェ(父マンハッタンカフェ)。栗東・高柳大輔厩舎所属の牡4歳。北海道日高町・ヤナガワ牧場の生産。通算15戦8勝(うち地方3戦1勝)。総収得賞金は3億311万7000円(うち地方7800万円)。重賞3勝目。主な勝ち鞍は帝王賞・交流G1、アンタレスS・G3(ともに21年)。馬主は小笹公也氏。

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